このままでいいなんて、思っていない。でも、何もする気にならない。目的もわからず、当て所なく彷徨(さまよ)っている。そんな感覚。中学の卒業式を迎える朝も、それは変わらない。でも、抗う術がわからない。日常は、今日も汽笛を上げる。時間は、待ってくれない。定刻に目覚め、寒気の立つほど整然とした室内を、気のない顔で見渡す。居丈高に何かを命令したそうな鉛筆とスケッチブックが、いつもと変わらず机上に横たわって…
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