「僕が十月のあと、今日まで会わなかった理由を聞かないんだね」「しょうがないもの…」と私はすねたような顔で言った。「君のそういうところが好きだよ」「今日、プレゼントを持って来たの」と私はきりだした。「なんだい? サプライズだね!」「これ、あけてみて」と私は緑色の包みを渡した。神矢は赤いリボンをほどき、緑の包装紙をあけた。紺色のマフラーが出てきた。「マフラーかい?」「そう。私が編んだの」「君が?」と…
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