【前回記事を読む】妻の姉をソファーに連れて行き、そこにそっと横たえた。彼女は泣き続けながらも、それに抵抗することはなかった郁子に対しても、両親に対しても、亜希子はずっと頼りになるお姉ちゃんを演じ続けてきた。母佐知子はそんな亜希子を信頼してか、郁子のことは亜希子に任せきりだし、寝たきりの父邦夫は甘ったれの郁子が独占していた。亜希子自身が頼るところといえば、悟以外ではそれは自分自身でしかなかった。『…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第18回】山口 ゆり子
堪らず見開いた視界に、亜希子が先ほどまで身体を預け快楽を貪りあっていた男はいなかった…
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小説『お嬢様の崩壊[人気連載ピックアップ]』【第15回】いけだ えいこ
40代後半、不景気の中で派遣切り。次の仕事を探したが…どうして私がこんなところで働かなきゃならないの? 面接中も泣きたくなる。
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【最終回】ジェフリー 樫田
そこにはすでに二つの穴が掘られていた。これは彼が掘った穴…ここにお墓を作るつもりだ。彼は悲しみに耐えながら一人…
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小説『赤い靴』【第13回】高津 典昭
夫は酒浸りで堕落しきった生活を送るが、それでもなんとか生活できていたのは母の懸命な労働のおかげだった。
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小説『透視男』【第14回】上田 晄暉
「せん越ながら....」会議ではったりをきかせると「面白いことを言い出したね。何か手立てはあるのかね?」と言われ......
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小説『善悪の彼方に』【最終回】叶浦 みのり
主人は清廉潔白、妻は従順、息子は優等生。あまりに非の打ちどころがなさすぎる一家だが、実は……。
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第17回】山口 ゆり子
妻の姉をソファーに連れて行き、そこにそっと横たえた。彼女は泣き続けながらも、それに抵抗することはなかった
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小説『お嬢様の崩壊[人気連載ピックアップ]』【第14回】いけだ えいこ
子ども達が口をきかないのは、私のせいだった? 私がいつも疲れきっていて不機嫌だから話しかけられなかったのかも…
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小説『弔いの回想録』【第7回】松田 浩一
「お父さんに高校進学のことで話をしたいことがある」一度合格した学校を辞めて、再び都立受験への相談を父にすることに……。
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小説『標本室の男』【第47回】均埜 権兵衛
どこへ行っても、誰と出会っても、驚かせ、怖がらせ、嫌悪させてしまう。異形のものは人の中へ入るのは赦されないのだろうか。
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小説『お嬢様の崩壊[人気連載ピックアップ]』【第13回】いけだ えいこ
家に帰ると生乾き臭。クチャクチャのままの部屋干し、湯呑みも生ごみもそのまま…。夫に文句を言いたいのを我慢して、お土産を渡す
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第16回】山口 ゆり子
気が付けば、妻の姉に抱き着き声をあげて泣いていた。…妻が流産し幼児退行して2年。こみあげてくるものを耐えられなかったんだ
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小説『上海の白い雲』【最終回】河原 城
家族との団欒に飢えていた私は、彼に安穏の期待を抱いていた。だがその望みは叶うことがなかった。彼に嫌悪さえ感じてしまった。
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小説『哀瞳のレムリア』【第9回】岩下 光由記
新しい恋を見つけにパラオに旅行へと向かう。しかし、ホテルで届いたメッセージカードが謎を呼ぶことに……。
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小説『お嬢様の崩壊[人気連載ピックアップ]』【第12回】いけだ えいこ
「ファンとして常識外れ」「そういうことをされると困る」―初めてのライブに感動し、衣装や演出について詳しくコメントすると…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第15回】山口 ゆり子
還暦近い男が私の隣に腰を下ろし「あなたはもっと男と遊ばないと駄目だ。高級デートクラブがいいですよ。少しお小遣いでも貰えばいい」
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小説『アザレアに喝采を』【第9回】藤咲 えこ
最近知り合った老舗和菓子屋の3代目社長も気に入っているし、同期入社の彼とはもう終わりにしようかと、二人は恋の話に夢中だった。
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小説『お嬢様の崩壊[人気連載ピックアップ]』【第11回】いけだ えいこ
大音量とともにステージの上からゴンドラに乗って登場!…(本物だ)と思ったらもうなぜだか泣きそうになった。
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第14回】山口 ゆり子
「お父さん、お帰りなさい!」…尋常ではない様子だった。その日を境にどうやら僕は、妻にとっての父親ということになったようだ。
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小説『海辺のレクイエム』【第9回】源 久
ストーカー被害を訴える彼女。簡単に男を部屋に入れるから、そういうことになるんだと内心思いつつ...