藤井奈々子さんは、少し間を置いたら、そのまま話を続けていった。 <<<クジラは私を元気づけようとしてくれる優しい心を持っているのよ。とてもとても綺麗な海に行きたいと思ったとき、ランペドゥーザ島という場所に連れて行ってくれたわ。イタリアの南の方にその島は浮かんでいるんだって。細長い形をしている島だからと言って、ゆっくり時間をかけて島を周ってくれたの。島の景色をたまに見ながらね。それだけでもお泊り…
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第9回】喜田村 星澄
やさしい鯨は人工知能。イタリアにウクライナ、さらにへ妖精に会える場所へと大祖母と鯨は旅を続ける...
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【第2回】横山 空
母の言う、「一生一緒にいようね。」という言葉に、私は頷けなくなっていた。
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第23回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】人工呼吸器使用者である夫は施設の受け入れの対象外...?! 怒るどころか呆れてしまった…。
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【新連載】横山 空
高次脳機能障害を持つ母と二人で暮らす。都合のいい記憶と、不思議な行動。
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エッセイ『中学最後の決断』【第10回】新澤 唯
不朽の愛の名作『ロミオとジュリエット』の舞台ヴェローナ 「どうしてあなたはロミオなの」と謳ったバルコニーを眺める。
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小説『天命愛憐』【第13回】せと つづみ
悲惨な事故を利用して首相を陥れ、まったくの嘘で遺族を苦しめる、卑劣な、顔のない何者に対してわたしは猛烈に腹が立った。
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第16回】伊藤 フサ子
セーラー服を「寝押し」すると畳の目がくっきり...新しい制服で学校に通えるのが夢のようだった。
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小説『標本室の男』【第14回】均埜 権兵衛
しょんぼり骸骨、職を失う。素性の知れぬ人間を雇っていることが元請け会社で問題に。
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小説『オヤジのチャーハン』【第2回】道葉 いち
オヤジが夜食として作ってくれた「チャーハン」 食べ進めるうちに気付くと頬を涙が伝っていた...
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第8回】喜田村 星澄
次々に語られる死んだ大叔母の言葉 鯨と旅行をし、鮫と話す亡き大叔母は、一体どこにいるのだろうか...
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第22回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】「在宅介護は力勝負だ」夫の朝起きてすぐのトイレには、妻一人ではとても対処しきれない。
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エッセイ『中学最後の決断』【第9回】新澤 唯
美しい街並みが広がるヴェネツィア。しかしヴェネツィアは環境問題が最も深刻な都市の一つでもある。
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小説『身代守』【第2回】筒藤 純
叔父を"へつらう会"となった先代の法事 従兄弟たちはこっそりと抜けだして、屋敷へ足を運ぶ
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小説『天命愛憐』【第12回】せと つづみ
記者も、映画監督も全く信用できない 彼らは私たちの生活は侮辱し、自らのためにメディアを操っていた
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小説『標本室の男』【第13回】均埜 権兵衛
寝入る骸骨、謡うようにつぶやく。「春ニナッタセイカ…女性達ガ綺麗ですねえ」
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第7回】喜田村 星澄
鯨と姉のブドウ畑への旅 家族の誰も知らない話に、私たちはのめり込み、夢中だった
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第21回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】カニューレ管が抜けるアクシデントに娘はとっさの判断...看護師さんの経験談に感謝
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エッセイ『中学最後の決断』【第8回】新澤 唯
記念撮影でピサの斜塔をパンチ...イタリアという国は世界遺産周辺や街を歩くだけでも目に楽しい。
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小説『オヤジのチャーハン』【新連載】道葉 いち
心を動かす料理「オヤジのチャーハン」 それもオヤジが引退すれば食べられなくなってしまう
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小説『身代守』【新連載】筒藤 純
「まるで、茶番ではないか」華やかな先代当主の三回忌に、日々倹約する清三郎はつぶやいた