お姉さんはイケちゃんより一つ年上で落ち着いた印象がある。銀行勤めを辞(や)めてからは親戚のおみやげ屋で働いているので、限られた人たちとの交流しかなく最近のご時世には少々うとかった。イケちゃんからお姉さんと呼ばれるようになり、自分なりの経験値を生かした旅を提案しようと考えるようになった。最初の担当になった時は心のゆとりをテーマにした旅行計画を意識した。お金や時間の節約はやや後回しでいいと考えている…
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小説『ふたりの渚』【第2回】伊坂 勝幸
彼氏と別れた…? 自分が旅に巻き込んだせいかも。迷惑をかけてはダメだ、考え抜いた末に、「中止にしましょう」とメールすると…
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第9回】行久 彬
激しく雨の降る夜―血走った目で唸り声をあげながら夫の手が私の首に掛かり…
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小説『宮本武蔵と忍びの者』【第8回】石崎 翔輝
甲賀衆を解放するため水口城へ。本丸から鉤縄と水蜘蛛を使って侍屋敷がある二の丸に忍び込む
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小説『標本室の男』【第35回】均埜 権兵衛
行方を晦ました骸骨。代わりに別の骸骨を置くと患者たちが勝手にクリーニングに出していたと決めつけてしまい…
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小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第8回】東 晃司
放課後、家から一番近い公園に呼び出された。僕の横に座った幼馴染はラブレターなんかより、とても深刻なことを考えていた。
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第8回】行久 彬
見栄えの良いお見合い相手にご機嫌の娘。しかし実家の水商売や過去の父親の自殺に何も触れないことに違和感を感じ…
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小説『第二ボタンいただけますか』【第8回】福岡 富子
「今夜なあ、告るつもりで好きな人と食事をしたんだよ」と話す中学時代からの親友。その相手の女性は誰なのかと聞いたところ…
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第7回】行久 彬
就職して3年、21歳。地元の名士である勤め先の組合長から息子の嫁にと請われ初めてのお見合い
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小説『北満のシリウス』【第15回】鎌田 一正
「あの、人を馬鹿にした態度。あのカミヤマ……」上山雪舟という男は裏切り者でもあり、弱者の味方でもある。
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第6回】行久 彬
「後家が男を誘い込むには丁度いい名だ」―辛辣な陰口を叩かれた母の店名「漁火」
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第17回】鷹嶋 ちた
秀吉の朝鮮出兵以後、朝鮮の陶工も技術も根こそぎ日本に連行された。日本の「萩焼」「薩摩焼」などは、実はそれらの陶工が…
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小説『いつか海の見える街へ』【第17回】須賀 渚
「主人は、農業をしに田舎に帰りました」と彼に伝えたところ、「あなたのことをもっと知らなくてはいけないな」と言われ…
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小説『オレンジ病棟』【第18回】朝丘 大介
ちょっとだけならバレない。病院の敷地を抜け出してコンビニへ向かう…看護師「見ていないようで、結構みんな見てますからね」
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第5回】行久 彬
父の不名誉な死―母は生計のため叔母や親戚筋から大反対されるもスナック開業を決意
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小説『維新京都 医学事始』【最終回】山崎 悠人
逆子の頭が産道にひっかかった。このままだと、赤ん坊は首吊り状態で窒息死してしまう。医師は鋏と鉗子を取り出して…
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第4回】行久 彬
「亭主を自殺に追い込んだ悪妻」と母に悪い噂が流れ耐え忍ぶ日々…世間が自分たちの味方ではないことを知った
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第3回】行久 彬
私だけがなにも知らなかった…ある日級友から父が自殺した事情を聞かされて…
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小説『光と闇の相剋』【第18回】髙嶋 郷二
世の中には科学で証明できないことが山のようにある。神・光の子・救世主...世界の破壊を防ぐため突如として託された使命
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第2回】行久 彬
父は一月のある寒い朝、酒を大量に飲んで漁具の鉛を腹に巻きつけ冷たい海に飛び込み自殺した…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【最終回】山口 ゆり子
「私、まだ生きているよ。でも、もう止めたい」…事故で恋人を亡くした私は、ひとり呟き、当てもなく歩き続けた。