【前回の記事を読む】「我が殿に一度刃を向けようとも、いずれ必ずや皆残らず味方とする」老将はそう言って落ち延びた敵方の妻子を迎え入れた案内された天下茶屋(てんがちゃや)の片倉本陣では、信氏の言うとおり、握り飯や温かい汁が用意されていた。「さあさあ、さぞ空腹でありましょう。たんと召し上がられよ」「わあー! 握り飯じゃ!」長きにわたる大坂城中での籠城、そして脱出行により、極限まで腹を空かせていた阿古の…
歴史・地理
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『縁 或る武家のものがたり』【第10回】伊藤 真康
燃え落ちる大坂城を背に、阿古姫と幼子たちは仙台へ。彼女を訪ねてきた意外な人物とは――?
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『喰道楽』【第2回】大藤 崇
一日八十キロ! わずか六日で京都から江戸へ――。その驚異の飛脚を生んだのは、意外な“食事”だった
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『惰走は駛走に変わる』【第2回】大森 是政
「兄さん、馬券は買えてるのかい?」親切心というより、自尊心があふれた男。一押しは7番・ダンジュウロウと言ったが...
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『卑弥呼と古事記と日本書紀』【第2回】吉木 正實
根底に流れる思想が「天皇統治の正当性の主張」である以上、『日本書紀』は、『古事記』によって枷をはめられている
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『続・ながれ星 冬星』【第2回】石田 義一郎
「ぐわっ!」「ぎぇーー!」何百何千という針のような水の矢が、修験の集団めがけて雨霰のように降り注いでいた
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『晋作に銭を持たすな』【第2回】原 雄治
「おまえには天狗の眼がある」――悪戯ばかりの晋作に、怒るのではなく真っすぐ語りかけた父。当時の晋作には分からなかったが…
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『テーバイの将軍エパミノンダスとペロピダス』【第2回】竹中 愛語
カドメイアに響く女たちの悲鳴。――こうしてテーバイは一夜にしてスパルタに占領された
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『振袖の謎森』【第2回】ホシヤマ 昭一
「しかし、隣町の団圃さんもお金持ちだか何だか知らないけど、花嫁を迎えるのに列車を仕立てるなんて、困ったもんだ」
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『桶狭間の戦いは迂回奇襲説、長篠の戦いは鉄炮三段撃』【第2回】坂田 尚哉
「桶狭間の戦いで、今川本陣はどこからどこに向かったのか?」――NHKドラマでは『三河物語』を参考にしたようだが、それは…
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『ながれ星 冬星』【第4回】石田 義一郎
その瞬間、ごろつき連中にやられて倒れていたはずの男の目がバッと見開いた。目をつぶったままの少女を見た瞬間だった。
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『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第3回】棚橋 正夫
【終戦80年】「ドカーン」と爆発する音が連続して聞こえ、家全体が揺れた
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『花房藩釣り役 天下太平 五月の恋の吹きながし』【第2回】石原 しゅん
黒鯛は冬は暖い深場で過ごすが春となり、水温が上がるとともに浅場に移り、産卵に向けての荒喰いを始める。それが乗っ込みだ
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『明治大正人物列伝Ⅲ』【第2回】中井 けやき
【明治大正人物列伝】1912(大正元)年表から、当時の出来事を細かく振り返る。日本の誇るべき歴史に敬意を表して…
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『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第2回】棚橋 正夫
【終戦80年】「みんな起きろ。空襲だ!」屋根の上をシュルシュルシュルという大きな音がして…
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『全知全能の神 ―真理、現実および科学の統合認識―』【第2回】M. A. ハンナン,下河辺 宏功
【哲学・宗教】本書が読者にとって神へより親しみをもたらし人類が互いにさらなる愛と理解を深めることに…
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『野島・夏島』【第2回】小川 賢
二機の複葉機は野島と夏島の間にある横須賀海軍航空隊の追浜飛行場に向かって低空で侵入して、飛行場の上空を低空で通過した
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『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【新連載】棚橋 正夫
【終戦80年】戦争体験者が語る、「戦争は、国民を極度に苦しめ、全てを破壊し悲惨な結果しか残らない」
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『沈んだ大陸』【第4回】柴 正博
6000年前の地球は今よりも温暖だった!? 気候変動と海面変動の歴史から見えてくる未来の海岸線とサンゴ礁の真実とは
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『戊辰戦争』【第2回】吉野 敏
飢饉により備蓄米すらもなくなった領民は春、夏は野菜、山菜そして草の根まで食い尽くした。秋になると更に悲惨になり――
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『源氏物語探訪 ゲーテとともに』【第2回】田中 宗孝,田中 睦子
『源氏物語』は、ゲーテの文学論によってより深く読み解くことができる!? 紫式部が書き綴る情景にゲートの言葉を重ねると…