ランゴバルトは魔王の支配する大国だった。肥沃(ひよく)な土地に位置したその国は、農業が発達し、豊かな鉱山の恩恵に恵まれて、かつては周囲の国々とも友好な関係を持っていた。少なくともランゴバルト暦1528年までは。幼い頃から賢者と噂(うわさ)されていた王子、ラルス・ジーモンのランゴバルト国王への即位は、国内や周辺の国々をはじめ、遥(はる)か遠方の国まで祝福で迎えられた。隣国同士の領土争い、小競り合い…
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