二 ぎんちゃんの夢 カラスへの畏怖
農夫は毎日、暑いときも凍える寒さのときも畑に出て作業します。
ある晴れた朝。
カラスが頭上で遊ぶかのように、青い空に向かって上昇したり、また急に畑すれすれまで下降したりといった行動を繰り返していました。
「俺に向かって“羨ましいだろ”と言っているかのようだ」と、農夫は思いました。
かなわない夢だと思いながら、農夫は小声でカラスに向かって叫びました。
「カラスさん、私を背中に乗せて同じことをしてくれないかね!」

ぎんちゃんの生きとし生ける者との対話【最終回】
「棲みにくくなったよ。人間は邪魔しないでおくれ」
子どもにも大人にも
地球環境の大切さを改めて教えてくれる一冊。
※本記事は、黒沢 賢成氏の著書『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。
農夫は毎日、暑いときも凍える寒さのときも畑に出て作業します。
ある晴れた朝。
カラスが頭上で遊ぶかのように、青い空に向かって上昇したり、また急に畑すれすれまで下降したりといった行動を繰り返していました。
「俺に向かって“羨ましいだろ”と言っているかのようだ」と、農夫は思いました。
かなわない夢だと思いながら、農夫は小声でカラスに向かって叫びました。
「カラスさん、私を背中に乗せて同じことをしてくれないかね!」