さて、二葉亭四迷は『浮雲』(明治二〇~二二年)を未完のままで放擲(ほうてき)した後、しばらく小説を書きませんでした。『浮雲』から二〇年近くを経た明治三九年(一九〇六年)、久しぶりに新聞連載の形で発表したのが『其面影』です。最初にこの小説の筋書きを簡単に説明しておきましょう。中年の大学講師である小野哲也は、若いときに学資を出してくれた家の婿養子となっていますが、家では妻の時子や義母とうまく行ってお…
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評論『「学歴」で読む日本近代文学』【第17回】三浦 淳
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するも受けるも同じ事の「反転の徳」でへんろに対するお接待の三徳は断らない
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ビジネス『総合的な学習としてのSTEAM教育の実践』【第10回】芳賀 均,小森 茂
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小説『私たちの春』【第13回】小林 とし子
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小説『白寿の記憶』【第16回】小倉 敬子
妻からもう一緒には暮らせない…と言われ、離婚。今回は同じ過ちを繰り返したくない
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小説『 ニシベツ伝記』【第22回】草野 謙次郎
「水質の測定は、この町に得意な人がいる。水道局の原田局長だ」
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エッセイ『ゼロスタート ―異国・日本での創業奮闘記―』【第14回】靳 忠效
もしかすると5000万円ほどの利益が!?こんなに儲かると思うと、ワクワクしてきた
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小説『ザ・バサラ』【第14回】加藤 達乃進
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エッセイ『うっかり自転車で日本一周していた』【第10回】河瀬 敏樹
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小説『曽我兄弟より熱を込めて』【第13回】坂口 螢火
閑話休題。地方武士の屋敷ってどんな感じ?曽我殿をとってもその大きさにびっくり!
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小説『幸村のむすめ』【第19回】伊藤 清美
江戸へ行くお方を見送る阿梅。その眼は瞬きもせず光り、決意を秘めていた。
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小説『はなのことのは ものがたり』【第15回】なるかみのいかづち
「早く死んでパパの所に行きたい」父の死で翳る美しさ。払拭したのはある出会いで…
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歴史・地理『6~7世紀の日本書紀編年の修正』【最終回】牧尾 一彦
後漢四分暦は後漢、三国時代の蜀と継承され178年間用い続けられた
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小説『ファミリーゲーム』【第14回】南武 和狐
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