大切な人の思い出私は銀行員であったが、六十二歳の時今後の人生の選択を考え、以前から夢見ていた塾の講師となった。そこは全国でも有名な塾で、教室開設の折りに応募し、試験の結果採用された。初めて見る生徒たちの怪訝そうな目を今でも忘れられない。六十二歳の新人社員だ。それでも勇気を出して挨拶し何とかうまくことは運んだ。一対一の授業形態だ。中学生中心であったが、小学生や高校生も要求ある科目はすべて対応しなけ…
新着記事一覧
-
エッセイ『旅に遊んで』【第6回】吉田 昭雄
62歳で塾講師!しかし中3の女子生徒へ...「女性を感ずるように」
-
小説『ヒミツのレクイエム』【第11回】氷満 圭一郎
19歳の自分の日記を41歳で再現!小学生女子の周りをウロウロ
-
小説『ヒズミのなかの住人たち』【第7回】葉 リヒロ
【小説】自分の大切な物をぺしゃんこにした妹。我慢の限界で…
-
小説『星空の下で』【第7回】つむぐ
ビザはない。シーカーヤックを漕いで、母に会うため台湾の海へ…
-
エッセイ『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし』【第7回】珠生 満ちる
【絵本】「ごはんをください」...必死の訴えに「よく吠える子ね」
-
小説『奇想・追想・烏兎怱怱』【第3回】無才 安
小4の自由研究。「追われる夢」を見た時、追撃者を倒す方法は?
-
小説『透視男』【第3回】上田 晄暉
「俺は幻覚を見ていたのではない」...ついに特殊能力を自覚する
-
小説『善悪の彼方に』【第3回】叶浦 みのり
たったひとりの肉親を亡くしたあずみ…過去に背負った「ずしんと重い気持ち」
-
エッセイ『南半球の三日月』【第3回】久富 みちよ
小さなバルで食事をしていると…カミーノで出会った唯一の日本人
-
小説『レッド・パープル』【第3回】そのこ+W
かけられた「父親殺しの嫌疑」…拘置所から届いた息子の訴え
-
ビジネス『教員が変われない本当の理由』【第3回】有森 修嗣
コロナ禍にICT化…大きく変化する教育現場への教員たちの「信念と不安」
-
小説『ぼくの地球』【第3回】織部 和宏
善の必要性に気付いていなかった彼を「精神的な世界へと導いた」出来事
-
小説『奥会津の人魚姫』【第9回】西田 理酉
「この子は乙音じゃない…」天地がひっくり返るほどの衝撃を与えた彼女の返答
-
エッセイ『私の戦争体験』【第4回】坂田 朱美,德重 心平
復員した父が差し出した金平糖と乾パン…「戦争は終わったんだ」と思った瞬間
-
絵本・漫画『知らない世界』【第6回】丸岡 永乃
チェスセットも持って…軽やかにペダルをこぎ出し、知らない場所へ出発
-
小説『見上げれば空はブルー』【第11回】EIKO
「今時いじめられて死ぬなんて馬鹿ですよ」生徒の言葉への保健の教師らしい返答
-
エッセイ『保健師魂は眠らない』【第6回】真秀場 弥生
「休みたくても休めない」睡眠時間を削って働いてきた保健師の嘆き
-
エッセイ『腐敗した医療製薬複合体によるワクチン薬害』【第4回】伊藤 裕幸
科学者の大失敗で、人類は危機に瀕した!? 真実が見えた途端、逮捕へ
-
小説『柴犬回想記 真珠湾の静寂vsワシントンD.C.の喧噪』【第6回】坂田 憲治
日本にいる海外大使を「親日派」「反日派」で色分けするな!
-
小説『ザ・総選挙』【第12回】利根川 尊徳
「喧嘩を売りに来られたんですか?」...他党から議員を引き抜きたい