絵本・漫画 絵本 チェス 2023.07.02 チェスセットも持って…軽やかにペダルをこぎ出し、知らない場所へ出発 知らない世界 【第6回】 丸岡 永乃 この世界には、知らないことがいっぱいある。誰かのおかげで、それを知ることができる。 知らない世界へ誘い込んでくれる絵本。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 チェス工房で昼も夜もこまづくりをする職人のヘルブラオは、仕事の時はもちろんのこと、ひと息つくときも、休みの日も、いつでもこまづくりのことで頭がいっぱい。長い月日が経ったあるとき、ヘルブラオはふと、自分のつくったこまでチェスをしてみたいと思い、チェス仲間を募集することに。※本記事は、丸岡永乃氏の書籍『知らない世界』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 知らない世界
小説 『毎度、天国飯店です』 【第6回】 竹村 和貢 サークル勧誘チラシの前で、『徒然草』を抱えた美人と出会った…。 天国飯店の定休日は毎週火曜日。アルバイト生四人で、月曜から土曜の間の五営業日を分担する。四人のうち誰か一人が二営業日に入る。その者以外の三人のうちの一人が日曜日に店に入る。日曜日は大学が休みなので、朝の十時から閉店の午後九時まで十一時間店に入ることになる。「ほな、俺、明日もバイトやさかい、おっちゃんに自分のこと話してみるわ。多分、おっちゃんも構へん言わはる思うねんけど」夏生は、「できない」とは思…
小説 『カナダの風』 【第7回】 森園 初音 夏に一年分を稼ぐ、カナダの日系漁民。教えてもらった「サーモンのタレ」は絶品! 当時スティーブストンには、約二〇〇家族の日系漁民が住んでいた。鮭漁は資源保護政策のために、六月から十月までの週に二、三日しか操業できない。漁の開始時間、終了時間も決まっている。監視船が常時見張っていて、密漁をすると罰せられる。夏の鮭漁の時期だけを漁場で過ごし、一年分を稼ぐ。そして、漁ができない時期は国からの失業保険で暮らす。「一年を五十日で暮らす漁師たち」と言われる所以である。ここの漁師の奥さん…