絵本・漫画 絵本 チェス 2023.07.02 チェスセットも持って…軽やかにペダルをこぎ出し、知らない場所へ出発 知らない世界 【第6回】 丸岡 永乃 この世界には、知らないことがいっぱいある。誰かのおかげで、それを知ることができる。 知らない世界へ誘い込んでくれる絵本。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 チェス工房で昼も夜もこまづくりをする職人のヘルブラオは、仕事の時はもちろんのこと、ひと息つくときも、休みの日も、いつでもこまづくりのことで頭がいっぱい。長い月日が経ったあるとき、ヘルブラオはふと、自分のつくったこまでチェスをしてみたいと思い、チェス仲間を募集することに。※本記事は、丸岡永乃氏の書籍『知らない世界』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 知らない世界
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『司法崩壊! ~刑務所が足りない!起訴できない!~』 【第12回】 利根川 尊徳 笑うに笑えない飲み会の話題と言えば「親の介護」「自身の持病の話」「結婚しない子どもの話」 「幸いな事に定年延長制度が適用されて、役職はなくなるが後輩の指導と受刑者へのカウンセリングを担当させてもらう事になっている」と来年以降のスケジュールを告げた。「そうか、俺は地元へ帰って、防衛関係協力企業へ再就職するよ。実家の歳取った両親の面倒を見ながら……」と里村は出身地の新潟で年老いた両親を世話しながら通称自衛隊協力企業へ再就職すると明かした。「それって、奥さんを連れてはいかないという事か?」…