小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第66回】 春山 大樹 飛行機事故で両親を失った少女…現場で発見された時、少女がしっかり手に握っていたのは、人間の形をした人形だった。 【前回の記事を読む】妹の就職先で起きた、ある事件をきっかけに…教育者だった両親は心中を図り、妹と私の“地獄”が始まった。「黒豆パン買ってきたからお姉ちゃんにもあげようと思ってここに向かってたら、変な電話がかかってきたからうそ電話詐欺だと思ってすぐ切ったのよ。まさか本当に警視庁の刑事が来ているなんて思わなかった」そう言って皆実は玄関に上がると姉に袋を手渡した。「皆実、大丈夫?」「大丈夫よ。私も最近…
小説 『「訳アリな私でも、愛してくれますか」最終回記念!総集編ピックアップ』 【第2回】 十束 千鶴 「私…本当にしてないです」中2女子の絶望──「経験あるか?お母さんの前やから言えへんのか?」と医師が決めつけてきて… 【前回の記事を読む】それが発覚したのは、中学2年生のときだった。明らかに普通とは違う胸の違和感。病院に行った頃にはすでに『手遅れ』であったカルテになにかを書きながら、おざなりに医師がいう。もちろん幼いくるみにも、毎日人の裸を見て診察している医師にとってはなんら気にもとめないような仕事の1つだということはわかっている。それでも、彼女の感じている羞恥心や進まない気持ちを汲む様子がないのを見て、あまり…