絵本・漫画 絵本 チェス 2023.06.19 フレッシュなミントの葉の浮かぶ紅茶が二人の会話を弾ませて… 知らない世界 【第5回】 丸岡 永乃 この世界には、知らないことがいっぱいある。誰かのおかげで、それを知ることができる。 知らない世界へ誘い込んでくれる絵本。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 チェス工房で昼も夜もこまづくりをする職人のヘルブラオは、仕事の時はもちろんのこと、ひと息つくときも、休みの日も、いつでもこまづくりのことで頭がいっぱい。長い月日が経ったあるとき、ヘルブラオはふと、自分のつくったこまでチェスをしてみたいと思い、チェス仲間を募集することに。※本記事は、丸岡永乃氏の書籍『知らない世界』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 知らない世界
小説 『約束のアンブレラ』 【第8回】 由野 寿和 3ヶ月前に失踪した女性は死後数日経っていた――いつ殺害され、いつこの場所に遺棄されたのか? 激しい雨が次第に弱まり、木々の葉には美しい雫が溜まり始めている。時刻は午前十時半。応援に駆けつけた静岡県警の捜査員は現場周辺を封鎖し、地形の安全確認を行っていた。大通りは通行止めが実施され、周辺は土砂や流木が散乱し危険な状態だ。鑑識課の捜査員数名が周囲を取り囲み、ブルーシートの包囲線が敷かれていた。静寂の広がる藤山の山中では、静岡県警の現場検証が始まっている。鳥谷は息を大きく吸うと、周囲の匂いを…
小説 『タケル』 【第10回】 中村 東樹 命を懸けて彼女を救ったのは、かつての幼なじみ——小碓の槍が大猪を貫く 【前回の記事を読む】少女たちを追い詰める大猪の猛進――絶体絶命のその瞬間、前に現れたのはひとりの若者だったフタジは何が起こったのか分からなかった。自分のところに突進してくる猪を、誰かが飛び下りてきて助けてくれたところまでは覚えていた。後は横に飛ばされ二、三回転がっていたのだった。助けてくれた人の顔は見ていなかったが、見なくてもフタジには分かっていた。こんな危険な時に助けてくれるのは一人しかいなか…