「何?」『君が、警察に実名で通報するんだ。そうすればこの事件の指揮を執っている刑事に繋がるはずだ。警視庁捜査一課の貝崎啓一に』「……!」まさか、と仲山は驚く。ここで貝崎の名前が出てくるとは思わなかったのだ。仲山は貝崎とは面識があった。というより、お互いによく知る仲なのだ。ここ五年は付き合いがないとはいえ、まだ縁が切れた人物とはいえない。この犯人は、自分と貝崎に面識があることを知っているのだろうか…
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小説『ジパングを探して!』【第4回】大和田 廣樹
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実用『マンションの未来は住む人で決まる』【第3回】久保 依子
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