【前回の記事を読む】ファストフードやコンビニ弁当に未練のあるあなたへ。心に留めておいて欲しいことがある。それは、その食品会社の役員の暮らしが…

第4章

4―1.「習慣化」は大いなる力!

さて、この章からは筋トレだ!

ここで、筋トレを始める前に、覚えておくといいことがある。

それは「はじめから、筋トレを習慣にするつもりで取り組む」ことだ。

「最初は1回でもいい、って言ったじゃん……」

それはその通りである。

1回でも良い。しかし、1回で終わらせるつもりではなく「またやる」という意識で始めて欲しいのだ。これで、筋トレ生活の効率が大きく変わってくる。

人はやればやっただけ上手くなる。そして、やればできるし、やらなければ下手になる。「習い性」という言葉があるように、日ごろ繰り返したことは自然と身につき、生まれ持った性質のようになっていく。

今の体型や身体の不調はこれまで積み重ねた生活の結果なのだ。

何を食べ、どのくらい眠り、どんな動きをしたのか……。目や耳、皮膚から入ったすべての情報、刺激が結果なのだ。規則正しい生活、バランスのとれた食事、質のいい睡眠……答えは既に確立されている。あとは、行動するかどうかだ。

長年の不健康な生活を一気に変えようとするのは、ハードルが高い。脳はラクな方、安心な方を選ぶ傾向にある。そして、大きな変化を受け入れるのが苦手だ。「やる気がないから続かない」のではない。これまでとは違う生活に、本能が抵抗しているだけなのだ。

でも安心して欲しい、同じようにコツコツと改善を積み重ねていけば、必ず生活は改善できる、そして身体は目に見えて引き締まっていき、心は明るくなる。1日ひとつでも毎日繰り返すことで、脳が指示を出す新ルートが開拓されていく。

今は、無理に前向きになる必要はない。ネガティブな思考は誰もが持っている。いや大多数の人はポジティブな思考よりも、ネガティブな思考が優位になっている時間が長いだろう。

しかし、習慣化において、やる気は重要ではない。とにかく動き始める、これができれば十分だ。とにかく動こう。掃除をして、スーパーに行き、みそ汁を作ろう。

まずは、これだけを今日だけ、明日までと思って、実践して欲しい。そして、その行動が達成できたなら、その行動に誇りを持って欲しい。

ここまでできたなら、あなたの筋トレ生活はもう始まっている。