【前回の記事を読む】副作用ナシで、どんな薬よりも抗うつ効果!? 実は、お湯を沸かして溶かすだけのあの簡単な料理には、すごい効果が…

第3章

3-5.ジャンクフードからは得られない「食の真の快楽」

ちなみに食材は、一定のところまでは、値段と質が比例する。

基本的に一定以上、肉や野菜であれば国産、次に生産者が表示されている食材までは、値段が上がればその分質は高くなる。そして、これ以上の高級とされる食材は、質は高いがコスパが悪くなる。

しかし、このコスパを少し無視しても良い、ある程度は高級と呼ばれるものがお勧めできる分野がある。それが調味料だ。食材より調味料にお金をかけることが大事だ。これは世の中でもよく言われていることで、間違った情報ばかりではないな、と私は思っている。

まずは、少しよい味噌を買うことをお勧めする。

プロが使う高級食材は、入手すること自体が難しい。そして、対応した調理の技術がないと素材のポテンシャルなど1/10も発揮させられないだろう。

対して、味噌や醤油や塩といった調味料、これをワンランク上のものにすれば、普段と同じ料理法でも確実に味がよくなる。最初にお伝えした極論のみそ汁の形、つまりお湯をお椀に注いで、そこに少し良い味噌をとくだけでも、十分立派なみそ汁となる。

そのためにも、まずは少し高い味噌を買おう。

一部の大手が生産している基本的な調味料は、安くてもある程度の質が担保されているものもある。しかし、明らかに安過ぎる調味料は質が悪い可能性が高い。

昔ながらの製法ではなく、大量生産に適した製法で製造している。昔ながらの原材料ではなく、外国産の材料を使い、果糖ぶどう糖やその他の添加物を加えているのである。

「でも、どれを買えばいいか分からない」

そんなあなたに向けた、有効な判断指標がある。それは、「原材料がシンプルであるかどうか」だ。この基準を満たしている調味料の価格を見てみよう。おそらくそれは、普段使っている調味料の倍以上の価格だ。

「高いなあ……同じ味噌なのに」

そう思っても、買うべきだと私は思う。味噌、塩、醤油などの調味料は、長く使える。値段÷使用回数で考えれば、500円……いや1000円近い調味料でも、1回当たりの負担額は数十円や数円単位でしかない。そして、その本物の調味料の効果を、使用する回数に比例して、あなたは享受できるのだ。

良い調味料は、確実にあなたの生活を幸せにしてくれるのだ。