【前回の記事を読む】「卵を毎食食べるのは身体に悪いのか?」食べ物からのコレステロール摂取と血中コレステロールの関係性は低いと最新の研究結果が
第3章
3-4.みそ汁を作ろう!
そう、最後に作るのがみそ汁だ。

みそ汁は簡単な料理である。何も、かつおや昆布でだしを取る必要はない。さらにいえば、具なしの味噌味の汁で十分なのだ。初めはお湯を沸かし、そこに味噌を入れて溶かす。
もし調理する気力が湧いてきたのなら、スーパーで買ってきた具材を切って、煮て、最後に味噌を加えよう。料理の上手い下手は関係ない。切って煮て味噌を加える。これを自分でやってみる、それだけで充実感を得られる。
さて、これで朝ご飯は完成だ。掃除をして、スーパーに行き、身体を動かした後の食事は抜群に美味しい。これまで食べたことのない充実した味になることだろう。
さて、みそ汁は具なしでは味気ないな、と思ったら、色々アレンジしてみると良い。
具材は、本当になんでも良い。一般的なネギ、油揚げ、わかめなどだ。そこに筋トレに最適なブロッコリーも入れてもよい。鶏肉も入れればもう完全な筋トレ飯だ。
豚肉を入れればコクが増すだろう。まだこの段階では、肉の脂身を考える必要はないので、普通に豚の細切れ肉を使えば良い。
そこに卵も加えれば……減量中なので、この話をしているだけで私はよだれが出てきてしまう。あなたが作る朝食を「おいしそう!」と私は思っている。食べるときに、うらやましがっている私が居ることを思い出して、得意げに味わってくれれば良い。
胃に余裕があるのなら、スーパーで買ってきた納豆やサバ缶を添えれば、豪華なメニューのできあがりだ。本当に、羨ましいほど美味しそうなフルコースである……。
さて、よだれを拭いて、食材について少し説明しよう。
味噌には、トリプトファンが多く含まれている。このトリプトファンはセロトニンの元となる。セロトニンは、幸福ホルモンと呼ばれており、運動でも分泌が促されるものだ。
ここまで既に数回お伝えしているが、脳の中ではセロトニンは海馬の神経新生を促進し、抗うつ効果をもたらす。
つまり運動して、みそ汁を飲めば、あなたの心には、どんな抗うつ薬を飲むよりも、抗うつ効果があるのだ。しかも副作用はない。
またセロトニンはメラトニン、睡眠を司るホルモンの生成にも大きく関係している。まとめると、こんな感じだ
トリプトファン ⇒ セロトニン(抗うつ効果) ⇒ メラトニン(睡眠改善)
味噌以外に、他にトリプトファンが豊富な食材としては、豆(特に納豆)、魚(サケ、サバ)を特にお勧めする。他に、バナナや乳製品も挙げられるが、アレルギーの危険性、保存料や農薬などデメリットが懸念される。
まずは、ご飯、卵、みそ汁に加えて、納豆とサバ、サケを追加で食べて欲しい。サバとサケならみそ汁に加えるのもありだ。