だがそれ以外はどうだろう。特に食材の質は？ 調味料の質は？
実は、店でしか食べられない料理はほとんどない。レシピなら、ネット上に世界中のありとあらゆる料理のものが揃っている。専門店と全く同じ調理法は難しいかもしれない。しかし、あなたがスーパーで食材を買ってレシピに沿って調理すれば、同じ料理が格安で作れる。
いや、そもそも、店舗では調理せずに、冷蔵冷凍したものを温めているだけかもしれない。これは安い外食では当たり前の話だ。
同じ値段をかけて、スーパーで食材を買って、ただ切って、ただ焼いただけの方が遥かに美味しく、身体に良い。これは間違いない。「安くて質が良い」というのは、食の分野には存在しないと思ってくれていい。
ファストファッション、格安スマホ、軽自動車、OEM家電など、技術革新によって、以前と比べて便利で低価格なものが手に入る分野は存在する。しかし、これは食には当てはまらない。
むしろ同じ値段でも、栄養価が低くなっている野菜もある（まあこれは計測法の違いという説もあるが、土壌の力の低下も懸念される）。海洋汚染などで、健康リスクが高まっている海の食材もある。値段は正直だと意識して、安いジャンクフード、安い外食は出来る限り避けて欲しい。
何も、農業に携わる皆さんや、経営に努力する飲食店、加工業者を悪者にするつもりはない。けれど、まずは筋トレで健康な心身を手に入れてから、またそれらを経験すれば良いのだ。
今のあなたに必要なのは、自炊なのである。
次回更新は6月16日（月）、11時の予定です。
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