
写真を拡大 図3:脳幹と大脳
1 会社組織にそのような“下意上達や上意下達を調整する部署”があるのか、会社組織にうとい私はあいにくと知らない。
2 ドーパミンを産生する細胞は中脳の「腹側被蓋野」にある。腹側被蓋野から辺縁系(側坐核)に向けてドーパミンを放出し痛みを抑制するシステムを「中脳辺縁系ドーパミンシステム」という。
3 視覚と聴覚の一部、味覚、平衡感覚、顔面と頭部の皮膚・運動の感覚。顔面の痛み感覚も含まれる。
4 嗅覚と視覚は直接大脳に入力する。
5 視床下部は「視床の下の方にある領域」ということから名付けられた名称で、視床と機能的に密接につながっているわけではない。
6 「アドレナリン中毒」という症状が知られている。危険をあえて求め、満足と快感を得ようとする行動のことである。この場合、過度に分泌されるアドレナリンが痛みを抑制しているのかもしれない。
7 脳幹と視床下部は行政組織でたとえた方がわかりやすいかもしれない。維持管理部門はおもにメンテナンスを行う《道路局》や《水道局》、危機管理部門は《消防局》など。余談だが、人の細胞はすべて“専門職”のため異動はないので、脳幹には《人事部》はない。例外はがん細胞で、勝手に異動をしてしまう困った存在である。
【参考文献】
(1)マーク・ソームズ、岸本寛史 佐渡忠洋 訳『意識はどこから生まれてくるのか』青土社、2021年
次回更新は7月31日(木)、8時の予定です。