数ある熟年不倫をテーマにした小説の中から、多様な視点や深い人間ドラマが描かれており、読者から高い支持を得た人気5作品を厳選しました。
サレ妻・サレ夫の心理を描いた話題作品から、マッチングアプリでの出会いまで、リアルな中高年の恋愛事情を小説を通して体験してください。
熟年層で不倫が増えるのはなぜ?
「熟年不倫」とは、40~60代で主に50代以上の中高年世代(熟年層)が婚姻関係を越えた配偶者以外の異性との親密な関係を結ぶ行為を指します。
子育てや介護が一段落して時間にゆとりができたり、夫婦関係が希薄になってきた時期などに起こりやすい傾向があります。
熟年層で不倫が増えるのには、主に次の背景要因が考えられます。
2、 デジタル活用の浸透…LINEやInstagram、マッチングアプリなど、オンラインでの出会いが容易に。
3、 心理的・身体的変化…更年期によるホルモンバランスの変化や、定年後のアイデンティティ喪失など。
4、社会的認知の緩和…周囲の理解や世代間ギャップによる不倫へのハードルの低下。
参考:熟年不倫の実態と対策2025|40~60代の不倫率・原因・探偵調査完全ガイド
(https://restart-tantei.co.jp/column/column-jukunen-furin-42/)
これら社会的背景により、誰にでも起こりえる身近なものとなった熟年不倫。本記事では、熟年不倫がテーマの小説の中から、特に多角的な視点で人間ドラマを描いた5作品を厳選しました。
「マッチングサイト」や「サレ夫」といったキーワードに興味がある方は、きっと読み応えのある作品に出会えるはずです。どうぞお楽しみください。
マッチングサイトで金銭的なサポートが欲しいシングルマザー【愛しき女性たちへ】
DVの父親をもつ高級クラブのホステス、モラハラ夫との関係を断ち切りたい二児のママ、愛人として束縛され続けたブランドショップ定員など、孤独な日常、様々な過去をもつ登場人物の「愛のかたち」を描いた大人の恋愛ロマン小説です。
そのなかから「マッチングサイトでパパ活するシングルマザー」の話をピックアップ。貧困と孤独に喘ぎながらも、悲痛な運命に抗って力強く生きる女性の姿に、深く引き込まれることでしょう。
マッチングアプリで出会った男性と初めてのデート。食事が終わったタイミングで「じゃあ行こうか。部屋を取ってある」と言われ…

浮気をするつもりがサレ夫になっていた?!【店長はどこだ】
結婚6年目に単身赴任したのをきっかけに、浮気のチャンス到来と浮気欲が高まる夫。入社3年目で25歳の女性社員とあわよくば、と思うものの現実は新しい職場に慣れることで精一杯。不倫をあれやこれやと妄想していると、突然妻が交通事故にあったという連絡が入り…。
予想外の展開に、時間を忘れて没入していく感覚を存分に味わってください。
どうしてあんなブサイクと妻が...亡き妻の浮気相手をついに発見するも、エリート夫は困惑。

シタ夫とサレ妻のそれぞれの道【いつか海の見える街へ】
小さな居酒屋を営む女将と常連客として出会った2人。深い関係になることを避けてきたが、女将が体調を崩したのをきっかけに距離が近づいていき…。
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不倫の理由…それは2度結婚して夫が二人ともEDだったから
【人妻キデ】
不倫をする理由は人それぞれ。原因が夫のEDだった場合、あなたならどうしますか?
自分の思いだけではままならない、性の問題にフォーカスした珠玉の私小説的作品。メイクラブを通じた女性の成長物語をご堪能下さい。
あたしの名前は人妻キデ。48歳の人妻で2度の婚姻歴あり、子なし。一度目の夫とは「子作りED」で離婚

「死ぬ死ぬ詐欺」でバツ2になったサレ妻女性の最後の恋
【終恋】
独身(バツ2)で看護師歴37年、個人病院の看護部長として業務に追われる日々を送っている61歳の女性。ある日一通のメールが届く。それは45年前の初恋の人で、初めての「男」。そして37年前に彼女を捨てた人だった。
37年振りに突然連絡してきた目的は、「お金に困っている金貸して~」「Hに困っているやらせて~」「ただ、何となく寂しいから~」「昔のことが懐かしいから~」このなかのどれかだろうと思いながらも、揺れ動く女心から目が離せません。
「愛人としての心得をお約束します。」「不倫関係になっても、罪の意識は感じません。」――彼を自宅に招いた日、私たちは…

まとめ:不倫から熟年離婚への可能性も
いつしか世間では浮気された側を「サレ妻」「サレ夫」、浮気した側を「シタ妻」「シタ夫」と呼ぶようになり、巷では毎日のように芸能人の「不倫」が話題になっています。
これらの小説は、熟年不倫の複雑さや、その背景にある人間ドラマを深く掘り下げています。他人の物語を通じて、ご自身のパートナーシップや人生について深く考えるきっかけになるかもしれません。
<今回ご紹介した記事の書籍情報はこちら>
◆『愛しき女性たちへ』
著者:白金 かおる
◆『店長はどこだ』
著者:八十島 コト
◆『いつか海の見える街へ』
著者:須賀 渚