ゴールドライフオンラインで、新たな独占連載小説がスタートします。
月川みのり著『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』――48歳にして人生のどん底に立たされた女性が、山奥の温泉旅館で思いもよらない"第二の人生"を歩み始める物語です。
「もう恋なんてしない」と思っていたはずの心が、ゆっくりと、でも確かに動き出す。
年齢を重ねたからこそ沁みる、大人のための恋愛小説を、全25回の連載でお届けします。
あらすじ
栗原よし子は、長年スーパーの総菜コーナーでパートタイムで働く48歳。3年前、最愛の夫・正志を病気で失い未亡人となりました。一人娘の美咲を育てるため、悲しみに暮れる間もなく必死に働いてきました。が、そんな職場がまさかの閉店⁉
夫を亡くし、仕事も、自分の居場所も――気がつけば、すべてを失ってしまうよし子。残されたのは、高校生になった娘の学費をなんとか工面しなくてはならないという重い現実だけ。
ハローワークで見つけたのは、山奥にある小さな温泉旅館「藤乃屋」の住み込み仲居の募集。面接のためバスに揺られて3時間、たどり着いた藤乃屋で、よし子はオーナーの藤堂雅彦と出会います。
雅彦は54歳。5年前に妻を亡くし、たった1人でこの旅館を守り続けてきた男。寡黙で不器用だけれど、どこか温かみのある人でした。
ベテラン仲居の節子の厳しい指導のもと、慣れない旅館の仕事に悪戦苦闘するよし子。それでも、惣菜コーナーで培った「お客様の名前と好みを覚える」というささやかなスキルが、少しずつ旅館に小さな変化をもたらし始めます。
互いに大切な人を亡くした者同士。同じ屋根の下で過ごすうちに、2人の距離は静かに、でも確実に近づいていきます。しかし、その道のりは決して平坦ではなく――。
この物語、3つの読みどころ
① 「何もない」からの再出発に、思わず応援したくなる
よし子は特別なスキルも資格もない、ごく普通の48歳の女性です。火傷の痕が残る手で娘を育て上げ、惣菜コーナーで18年間働いてきた、ただそれだけ。けれど「娘のために」と一歩を踏み出す姿、不慣れな旅館の仕事に体当たりで挑む姿には、読んでいるこちらまで力が入ります。
年齢や経験に関係なく、人はいつだってやり直せる。よし子の奮闘は、そんなことをそっと教えてくれます。
② 大人だからこそ味わえる、じれったくも温かい恋
48歳と54歳。若い頃のような情熱的な恋ではありません。互いに伴侶を亡くし、喪失の痛みを知っているからこそ生まれる、静かで深い共鳴。相手の優しさに気づくたびに胸が高鳴り、それと同時に「私なんかが」という戸惑いが押し寄せる――。
そのじれったさが、この物語最大の魅力です。距離が縮まったかと思えばすれ違い、すれ違ったかと思えばまた温もりが戻ってくる。大人の恋だからこその繊細な感情のゆらぎに、何度もページをめくる手が止まらなくなるはずです。
③ 山あいの温泉旅館という舞台が、極上の癒しを生む
月夜に湯気が立ちのぼる露天風呂、磨き上げられた廊下に差し込む朝日、裏山に咲く山桜、囲炉裏の火がぱちぱちと音を立てる離れの部屋。四季折々の自然に包まれた藤乃屋の情景描写が、物語に独特の空気感と温もりを与えています。
読んでいるだけで、まるで自分も山あいの温泉地にいるかのような心地よさ。疲れた夜に読めば、湯上がりのような穏やかさに包まれることでしょう。
連載情報
『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』は全25回の連載です。人生の後半戦に差しかかった主人公が見つける新たな愛と居場所の物語を、ぜひ第1回からお楽しみください。
恋も仕事も家族も、「もう遅い」なんてことはない。よし子と一緒に、人生の"第二幕"を覗いてみませんか。
『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』第1回記事 はこちらから👇
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