しっかりとした番頭や手代がいれば婿が商売をする必要は無い。武家と姻戚関係になって、幕府の役人のだれそれとの縁をツテに儲けよう、商人仲間から一目置かれよう、そう考えるのが普通だ。なるほど、井口家は腐っても三河以来の家柄。祖父は出世しなかったが、祖母の実家深山家は勘定吟味改役を務めており、役目柄、老中や大奥とも繋がりがあった。そのわずかばかりの縁を枡井屋は買ったのだ。しかし、叔父には天賦の商才があっ…
コンテスト大賞作品の記事一覧
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小説『身代守』【第2回】筒藤 純
叔父を"へつらう会"となった先代の法事 従兄弟たちはこっそりと抜けだして、屋敷へ足を運ぶ
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小説『天命愛憐』【第12回】せと つづみ
記者も、映画監督も全く信用できない 彼らは私たちの生活は侮辱し、自らのためにメディアを操っていた
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小説『標本室の男』【第13回】均埜 権兵衛
寝入る骸骨、謡うようにつぶやく。「春ニナッタセイカ…女性達ガ綺麗ですねえ」
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第7回】喜田村 星澄
鯨と姉のブドウ畑への旅 家族の誰も知らない話に、私たちはのめり込み、夢中だった
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第21回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】カニューレ管が抜けるアクシデントに娘はとっさの判断...看護師さんの経験談に感謝
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エッセイ『中学最後の決断』【第8回】新澤 唯
記念撮影でピサの斜塔をパンチ...イタリアという国は世界遺産周辺や街を歩くだけでも目に楽しい。
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小説『オヤジのチャーハン』【新連載】道葉 いち
心を動かす料理「オヤジのチャーハン」 それもオヤジが引退すれば食べられなくなってしまう
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小説『身代守』【新連載】筒藤 純
「まるで、茶番ではないか」華やかな先代当主の三回忌に、日々倹約する清三郎はつぶやいた
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小説『天命愛憐』【第11回】せと つづみ
わたしはほんとうに思いやりのある人がどういうものか、知っている。虐げられて苦しんでる女の気持ちが彼女にわかるのだろうか。
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小説『標本室の男』【第12回】均埜 権兵衛
働く骸骨、適職は交通整理。彼の四角い身の動きが、ここではむしろ明確な意思表示として作用していた。
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第6回】喜田村 星澄
シロナガスクジラは人工鯨だった!? 本当は秘密の情報ですが…と語り始める女性
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第20回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】さすがプロ!「看護、介護の世界には日曜、祝日、盆、正月、雪などの悪天候も関係ない」と言ってのける看護師さん
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エッセイ『中学最後の決断』【第7回】新澤 唯
文化遺産を現地で見た私が考えなければならないこと。それは戦争と平和に対する問いと答え
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小説『天命愛憐』【第10回】せと つづみ
突然の来客…。派手な服装に身を包んだ彼女は私の月給にわざとらしく驚いた
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小説『標本室の男』【第11回】均埜 権兵衛
先生と骸骨、二人だけの会話をひそかに盗み聞きする男の姿が… 男は顔を歪め、姿を消した
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第5回】喜田村 星澄
飛び跳ねた巨大鯨が飛ばしたボトルメール。中に入っていたのは鯨からの手紙!?
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第19回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】20キロ以上痩せ、自力で立てなくなった夫。無気力になった夫を心配していたが、あるテレビドラマに興味を持ちはじめ…
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エッセイ『中学最後の決断』【第6回】新澤 唯
チーズが苦手の祖母が巨大ピザを口に入れた瞬間!? チーズ無くしては語ることができないイタリア料理
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エッセイ『母娘旅。[コンテスト大賞特集]』【最終回】july
話したこと忘れてるじゃん、私だって。同じことして優しく接してくれてたこと、忘れてるんじゃん。…これからも続く“母と娘の旅”
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エッセイ『砂の道[コンテスト大賞特集]』【最終回】祥子
時を超え届いた母からの手紙。私は愛され、大切にされ、想われていた。