いろいろの方々の顔が見えます。平成二十二年十二月十六日、夫が、ALSの宣告を受けK医大病院より救急車でここの病院に搬送されて来た時、この救急隊受け入れ口で待機してくださっていた崎宮看護師さんが、今日は送る立場で、いつもの丸いあの優しい目でこの車を見つめてくださっています。何とかして指一本だけでも硬直を止めたいと必死になってベッドの夫にまたがって、あれこれ工夫をしてくださっていたリハビリの先生方、…
コンテスト大賞作品の記事一覧
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第35回】堀内 昌子
穏やかな顔で亡くなった夫を見送りながら、在宅介護を振り返る。私たちを支えた医療・介護のプロの方たちへの感謝
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第4回】春山 大樹
全身火傷の重症で死んだと思っていた高校時代の同級生。同じ病棟で植物状態になっていることが判明。
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小説『標本室の男』【第26回】均埜 権兵衛
「実はねえ、オレ見てたんすよ」タクシー運転手は暗がりの小道に入っていく骸骨の姿を見ていたと言うが...?
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エッセイ『僕の大学デビュー天下取り物語』【第4回】松本 竹馬
「かませ、大学デビュー!」 受験、友達、プライド、全てを捧げて目指す先は大学デビュー、そして"1軍"入り
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第34回】堀内 昌子
「お願い。目を覚まして!」と心の中で大声をあげ、奇跡が起こることをひたすら祈ったものの…
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第3回】春山 大樹
「病気は自分の力で治すしかない」母親に色々と高価な健康食品を取り寄せられて......
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小説『天命愛憐』【最終回】せと つづみ
不幸は誰が作るのか?偽りの被害者意識に囚われた彼女。私はこれからの彼女の人生が、なんとなく想像できた
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小説『標本室の男』【第25回】均埜 権兵衛
東京での骸骨探しは難航。飲み屋で偶然耳にした、ひょっとこ踊りの話とは?
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エッセイ『僕の大学デビュー天下取り物語』【第3回】松本 竹馬
一瞬で僕の心臓と世界が止まった。ヤンキーが口にしたのはあの子の名前だった。そしてその手には...
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第33回】堀内 昌子
私の退院を待っていたかのように旅立ちの時が近づいてきた夫
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第2回】春山 大樹
「歩けるようになるのは難しいでしょうねえ」信号無視で病院に運ばれてきた馬鹿共は、地元の底辺高校時代の同級生だった。
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小説『天命愛憐』【第23回】せと つづみ
いい社会をつくるのは国ではなく、国民ではないのか。ポマードでベタベタしたおじさんは、主語を言いまちがえたのか?
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小説『標本室の男』【第24回】均埜 権兵衛
眠らない、疲れない、腹も減らない、そして喉も渇かない。これが生きているということなのだろうか。
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エッセイ『センセイの一番の本音?』【最終回】田村 正志
【政治家の本音】選挙は水もの。比例代表で思わぬ当選を果たす政治家は、割り切れない気持ちを抱える。
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エッセイ『僕の大学デビュー天下取り物語』【第2回】松本 竹馬
漫画の貸し借りが、好きな女の子と話す唯一の機会だった。話したい一心で、読まずに貸した新刊は...
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第17回】伊藤 フサ子
夏でも冷たい水、冬のキャンプ場、キャンプファイヤー、キャンプに行くと驚きの体験が待っていた。
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第32回】堀内 昌子
「あんなホームレスみたいなお父さんの顔を見たのは、初めてです」取り乱すヘルパーさんにつられて、涙。
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エッセイ『気がついたらこんなことに』【最終回】上田 ノッペ
明日のこともわからない時代になってきている。だから、私は一日を百パーセント満足して生きてゆきたい。
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小説『眠れる森の復讐鬼』【新連載】春山 大樹
赤信号無視の乗用車が、トラックに衝突し大破した。シートベルトをしていなかった重症の若者が搬送された、その病院の医師は…
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小説『身代守』【最終回】筒藤 純
母の仏前で手を合わせている父の背中が小刻みに震え出し…初めて見る父の泣いている姿だった