もう一つ筆者は指摘しておきたい。料理ができてワンマンショーもできるリプリーは、現代日本を席巻する「マルチタレント」を彷彿とさせる存在だ。このリプリーの「タレント」こそは、いまや日本でおなじみの言葉となった「タレント」や「マルチタレント」へとつながっていく才能なのだ注1)。作者ハイスミスは、リプリーの描写を通じて、生涯一つの才能や技術や芸を磨いていくプロフェッショナルとは別の「タレント」の在り方を…
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評論『詐欺師×スパイ×ジェントルマン』【第5回】鱸 一成
アメリカ生まれの詐欺師トム・リプリーが向かった田舎が美しい国「イタリア」
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ビジネス『教員が変われない本当の理由』【第16回】有森 修嗣
今どきの子がすぐ不登校になるのは、”ひ弱”でわがままだから? ――いいえ、問題は子どもの側ではなく、学校の在り方に…
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評論『フローベールの秘密』【第6回】瀬戸 和子
過去を再現、所有するはずの思い出は、無限を要約するものと言われながら、過去を一望の灯の下にはみせてくれないのである
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第13回】手塚 博治
真っ赤に剥き出しとなった「ハートロック」から一眼レフでバシャバシャと写真撮影!
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俳句・短歌『秘められた真序小倉百人一首』【第9回】野田 功
【百人一首考察】神を歌い込んだ「紅葉のにしき 神のまにまに」歌人は天満天神・菅原道真。果して定家が意図したものなのなのか…
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評論『操作から会話へ』【第12回】佐藤 良治
コンピュータは、眼と手の延長―!? 眼は脳の一部として発生し、手は第2の脳という役割を果たしてきた。だが、コンピュータは…
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ビジネス『総合的な学習としてのSTEAM教育の実践』【第14回】芳賀 均,森 健一郎
二次関数「解の公式」が教科書から消えた。その理由は「生活の中で使ったことがない」から―!? だけど…
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第13回】山田 高司
「ジャンケンして、勝てばお前が一人で逃げろ。」火が回り、柱に足をはさまれた父を助けようと必死にあがいたが、もう打つすべがなかった。
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評論『木下恵介とその兄弟たち』【第20回】木下 忍
ギリシャでは、二番目の女の子を妻の母親と同じ名に命名するという仕来りがある。晩年の母・作代は孫の作代と共に暮らした。
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ビジネス『財政再建したいなら移民を3000万人受け入れなさい』【最終回】大山 昌之
少子化対策への提案:十八歳未満の子供達一人につき、一律五万円を毎月国から給付
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健康・暮らし・子育て『DOHaD学説で学ぶ 胎児・赤ちゃんから始める生活習慣病の予防』【第11回】安次嶺 馨
直訳すると「健康と病気の発達起源説」。日本語では、適切なインパクトのある学術用語が見つからないDOHaD。
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エッセイ『相対性理論批判の新しい形』【第14回】佐藤 淳
ブラックホールは超大質量の恒星のみが生涯の終わりにたどり着く特殊な天体とされる。
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評論『詐欺師×スパイ×ジェントルマン』【第4回】鱸 一成
「紳士」という言葉から読み取る近代ヨーロッパ社会。後付けの才能が生み出す、歪んだ紳士のすがた。
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エッセイ『ミスタープロ野球長嶋[注目連載ピックアップ]』【最終回】三ツ森 正人
「長嶋はまさに“期待に応える男”だった」長嶋茂雄、驚異の勝利打点数が示す彼の勝負強さ!
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ビジネス『教員が変われない本当の理由』【第15回】有森 修嗣
変わりゆく社会と学校の在り方。もう登校は絶対じゃない、バブルの崩壊が変える登校の意味
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エッセイ『ミスタープロ野球長嶋[注目連載ピックアップ]』【第7回】三ツ森 正人
首位打者と最多安打王を全て同時獲得しているのは長嶋茂雄ただ一人。目には見えない不滅の記録。
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エッセイ『ミスタープロ野球長嶋[注目連載ピックアップ]』【第6回】三ツ森 正人
あのイチローや川上哲治よりも多い…ミスタープロ野球長嶋茂雄の「凄まじい記録」
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評論『フローベールの秘密』【第5回】瀬戸 和子
【写実主義文学の代表作家・フローベール】自然への融解?自我喪失?「汎神論的な体験」について文学研究!
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エッセイ『ミスタープロ野球長嶋[注目連載ピックアップ]』【第5回】三ツ森 正人
打者の実力を測る時の一番大きな指標「敬遠四球」この記録から見る長嶋茂雄の実力とは。
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エッセイ『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【第12回】手塚 博治
【小笠原で山歩き】薄雲の下にかすんで観える母島、朝陽を浴びて光り輝く大村集落…二人無口になって山道を進む。