【前回の記事を読む】正月行事に奔走する若き中小姓。ふと気づけば三月に……年中行事の手引きに気になる記述が本来であれば、この手紙は城内の中間が持参するのが通常であるが、かねてから抱いていた疑問解消の鍵を見出した雄之助は、自ら持参することにした。三月十七日、昼八ツ過ぎ(午後一時半頃)、御用所を出て天守台の石垣に目をやりながら大手門に向かった。城に天守はなく土台の石垣が残るのみである。寛保三年(一七四…
歴史小説の記事一覧
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小説『みわがしろ』【第4回】長石 潔
石垣に眠る記憶——若き中小姓・雄之助が訪ねた寺で聞く、天守なき城の伝承
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小説『平家物語創生記』【新連載】福田 玲子
聖職者×挫折者×盲目奏者――『平家物語』誕生の真実がついに明かされる
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小説『タケル』【第10回】中村 東樹
命を懸けて彼女を救ったのは、かつての幼なじみ——小碓の槍が大猪を貫く
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小説『義満と世阿弥』【第9回】貝塚 万里子
将軍と少年芸能者の“友の誓い”――侮辱された世阿弥が将軍義満に願ったこととは…
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小説『するすみ九郎』【第2回】三崎 暁子
裸足で現れた若武者・源義経、平泉で藤原秀衡と歴史を動かす邂逅に至る
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小説『千年の密約』【第2回】藤基 寛
幸福から悲劇へ――夫の光が消えた瞬間、姫は愛と死の運命を悟った
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小説『紅の記憶 武烈と呼ばれた天皇』【第3回】青葉 こと
女性を巡って臣下と争った武烈天皇……問題となるのは史実と大きく異なる“年齢”だ
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小説『縁 或る武家のものがたり』【第11回】伊藤 真康
政宗から「中将」と呼ばれるようになった阿古。彼女がこれまで積み上げてきた豊かな教養を伊達家の誰もが必要としていた
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小説『テーバイの将軍エパミノンダスとペロピダス』【第3回】竹中 愛語
ヘラクレス像に誓う十二人の決死行――雪夜に潜入し裏切り者を討ち故郷奪還に挑む
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小説『ながれ星 冬星』【第5回】石田 義一郎
「ニャー」赤毛のトラ模様の猫が入ってきた。すると今まで寝ていた男がひどく怯えた様子でガバッと起き上がり…
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小説『野島・夏島』【第3回】小川 賢
湘南富岡駅。道路の両側には桜の木が植えられ、若葉は初夏の強い陽ざしを遮り、緑色の小さな実が風に揺れていた
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小説『克己』【第5回】河﨑 浩
大宰府に迫る海賊の脅威……都が知らなかった“防衛最前線”とは?
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小説『岐路』【第6回】田中 建彦、田中 充恵
飛び起きて枕元の刀を掴むと、盗人の男は頭を畳に擦り付けていた。「お許し下さるご器量に、心がとろけてしまいました。」
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小説『鼠たちのカクメイ』【最終回】横山 由貴男
さあ、時代よ。こっから先はどうする気だ?――歴史ではなく時代を選んだ反逆者たち
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小説『今は令和と申すのか』【第9回】おおいわ 美紅
アマゾンからアンデス山脈にわたる地底にあるという第二世界、小人ワールド。私と信長公は周りの様子をうかがいながら…
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小説『みわがしろ』【第3回】長石 潔
正月行事に奔走する若き中小姓。ふと気づけば三月に……年中行事の手引きに気になる記述が
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小説『鼠たちのカクメイ』【第38回】横山 由貴男
「大塩平八郎には、三百人いたぜ」反逆者の言葉と銃声が旧き武士の秩序を揺るがした
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小説『タケル』【第9回】中村 東樹
少女たちを追い詰める大猪の猛進――絶体絶命のその瞬間、前に現れたのはひとりの若者だった
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小説『義満と世阿弥』【第8回】貝塚 万里子
若き世阿弥、貴族の笑いを一瞬で静めた一句――その巧妙すぎる言葉遊びとは
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小説『鼠たちのカクメイ』【第37回】横山 由貴男
「革命!」の叫びと共に放たれた“刃”──カイの一撃は大御所・徳川家斉を貫いた