岩田は職務に戻っていった。佐久間は独り言をいいながら首を傾(かし)げ、思案する面持ちで大回廊を殿がいる方向へと歩いていた。「なぜ、あれほど血相を変え殿は藤吉郎を探すのか? 明日の軍議で会うであろうに……。よく理解できぬわ」すると2人の重臣が廊下の向こう側から近づいてくる気配に気がつき、佐久間の表情が明るくなった。それは、信長をよく知る前田利家と柴田勝家だった。「これでなんとかなる」そう呟くと佐久…
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小説『信長様と猿』【第9回】ヤマダ ハジメ
「貴殿がそのように申すは何かあったのか?」佐久間の苛立ちを横に呑気に話す前田利家。すると、奥の間から叫び声が聞こえ…
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小説『信長様と猿』【第8回】ヤマダ ハジメ
最近の研究では、信長に先天的な心の疾患が見受けられることがわかってきた。それは、アスペルガー症候群。その証拠として…
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小説『ながれ星 冬星』【第8回】石田 義一郎
直江の津名物・三連だんご。味見して、というので勘治はあっという間に平らげた。串まで舐めたところで「おめえ、だんご…」
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小説『信長様と猿』【第7回】ヤマダ ハジメ
騎乗すれば大将も判別しづらいが、居場所を特定する方法がある。今川義元を討つために取った策。それは家康を…
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小説『信長様と猿』【第6回】ヤマダ ハジメ
成敗するにあたり、凄まじい筋書きを描いた信長。しかし裏切者のおかげで助かったという。理由を聞くと「この話の続きを知りたいか?」
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小説『信長様と猿』【第5回】ヤマダ ハジメ
内通者をあえて泳がせる――書簡を何通か並べた信長は、笑いながら藤吉郎に問うた。「猿、この書状、どれが本物かわかるか?…」
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小説『信長様と猿』【第4回】ヤマダ ハジメ
19歳の時、父が死んだ。すると部下が今川方に寝返り敵を手引きした。身内の裏切りに合い、誰も信用できない信長がとった行動とは…
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小説『信長様と猿』【第3回】ヤマダ ハジメ
応仁の乱以降、嫌になるほど戦が続いている。酷い百姓になると戦には強奪目的で参加し、襲撃された家々や敵方の屍から…
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小説『野島・夏島』【第6回】小川 賢
子供の頃から遊びなれた従兄が、軍人になって目の前に現れた。まるで人が変わったようで――胸がざわついた
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小説『信長様と猿』【第2回】ヤマダ ハジメ
「よもや殿はあのことをお忘れですか?」したり顔で意味深なことを言う藤吉郎。「構わん、忌憚なく申せ。だが…」
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小説『克己』【第8回】河﨑 浩
下着一枚に近い小袖姿…無防備な彼女を白昼堂々求めてしまった。だが彼女は何ら抵抗なく受け入れ…
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小説『信長様と猿』【新連載】ヤマダ ハジメ
床に臥す秀吉。脳裏によぎる若き日の情景――信長様に最初に逢ったのは、18歳の時だった。偶然か必然か、当時の儂は…
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小説『岐路』【第9回】田中 建彦、田中 充恵
ある1月の午後、家に父の姿がなかった。今日は非番だったはずだが……何の用で城に行ったのか? 夕方になって父は…
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小説『みわがしろ』【第6回】長石 潔
軟弱地盤のせいで城の工事が難航し、自刃した男…その娘は父親の無念を晴らすべく人柱に立った…!?
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小説『平家物語創生記』【第3回】福田 玲子
目が見えなくなった今だからこそ聞こえる音がある。気づけば秘曲の響きは以前とは別物になっていた――
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小説『タケル』【最終回】中村 東樹
たくさんの妾をとり、20人以上は産ませた“女狂いの”大王は、美しい姉妹の噂を聞き、側室に迎えようと画策していた…
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小説『義満と世阿弥』【第11回】貝塚 万里子
足利義満は、世阿弥のために一人で戦い抜くことを決めた。南北朝を統一して、京都で「能」の公演を——
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小説『軍事探偵桜町爽次郎』【新連載】小島 卓也
飲み屋で「水」を頼んだが「これは酒じゃねえか」…。これからご家老のもとへ行くのに……
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小説『するすみ九郎』【第4回】三崎 暁子
断崖絶壁から馬で駆け下りる――平家に勝つため義経が選んだ“非常識で無謀な策”とは【鵯越の逆落とし】
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小説『千年の密約』【第4回】藤基 寛
「自分のせいや」入院中の友人が見舞い後に亡くなり、ある特殊能力をもつ女学生は自分の力を恨んだ