少女と動揺とポニーテール 2「そんな心配そうな顔しないでよ。わたしは、だいじょうぶだから」先輩は、そう言って、わたしの髪に一度だけそっと触れた。「この学校の生徒は、ドラマやマンガに出てくるような、陰湿ないじめとか集団リンチとか、そういうことはしないから。せいぜいガン無視がいいとこでさ」冗談めかして笑う先輩。それはまるで、わたし一人が耐えればいいんだよ、と言っているようだった。先輩は、なにかを背…
ミステリーの記事一覧
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小説『六月のイカロス』【第18回】濱岡 稔
「だいじょうぶだから」…先輩は、わたしの髪にそっと触れた。
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小説『六月のイカロス』【第17回】濱岡 稔
「わたしから言うよ」…憧れの先輩が語る、受け入れがたい現実
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小説『六月のイカロス』【第16回】濱岡 稔
【小説】マオの唇が、そんなこときかないでよ、と動いた。
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小説『六月のイカロス』【第15回】濱岡 稔
【小説】友達に告げられたのは、信じたくない「先輩の噂」
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小説『六月のイカロス』【第14回】濱岡 稔
【小説】「なんで…」呟いた穂波に、佐希が告げる衝撃の真実
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小説『六月のイカロス』【第13回】濱岡 稔
【小説】「うそでしょ」少女から告げられた名前に、穂波は驚き
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小説『六月のイカロス』【第12回】濱岡 稔
「教えて。それはだれなの?」戸惑う少女が口にした人物は…
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小説『六月のイカロス』【第11回】濱岡 稔
【小説】「きみがだれなのか、そこから教えてもらおうかな」
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小説『六月のイカロス』【第10回】濱岡 稔
【小説】捨てられた血のりの痕跡…新たな「事件」との出会い
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小説『六月のイカロス』【第9回】濱岡 稔
略したら「スマホ」じゃなくて「スマフォ」じゃない?
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小説『六月のイカロス』【第8回】濱岡 稔
【小説】「学校サボって旅とか、どんだけ自由人なの?」
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小説『六月のイカロス』【第7回】濱岡 稔
【小説】一週間ぶりに姿を見せた友人…長期欠席の理由に唖然
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小説『六月のイカロス』【第6回】濱岡 稔
【小説】立ち入り禁止の部屋「ヨウム室」…管理人の正体は
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小説『六月のイカロス』【第5回】濱岡 稔
【小説】「謎の人」ミュウとの関係が、学校中の噂になり…
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小説『六月のイカロス』【第4回】濱岡 稔
【小説】「今日も休みだよ」友人が学校に来なくなり一週間…
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小説『六月のイカロス』【第3回】濱岡 稔
【小説】「まかせて」クラスメイトに突然机の中を漁られて…
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小説『六月のイカロス』【第2回】濱岡 稔
【小説】「あれ、変だな」奇妙な違和感と匂い。机の中には…
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小説『六月のイカロス』【新連載】濱岡 稔
【小説】この扉が、知らない世界への入り口だったらいいのに
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小説『聖者たちのレクイエム』【新連載】長尾 靖
十二人の弟子を連れたイエス…聖なる都「エルサレム」に入城
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【最終回】阿佐見 昭彦
フェラーラの絵に残る多くの謎…画家「A・ハウエル」は何者か