何をお願いしているのだろうか。真剣に祈るミヨの姿。閉じた瞳に微かに揺れる唇。つい意識してしまう。ミヨがゆっくり目蓋を開くと、二人は拝殿をあとにした。「試験に合格できるようにって、ちゃんとお願いした?」「もちろんです。先輩は何をお願いしたんですか?」ミヨはにこりともせず黙っている。「いいじゃないですか、教えてくださいよ」ミヨはポケットからビターチョコを再び取り出し、一口分を口に入れてごまかしている…
ミステリーの記事一覧
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小説『アザユキ』【第28回】式田 亮
生きているだけで人は幸せですもの
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小説『アザユキ』【第27回】式田 亮
何も言わず指先だけで手招きをしている
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小説『アザユキ』【第26回】式田 亮
初めてのクリスマスが、たったの五分間だった
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小説『アザユキ』【第25回】式田 亮
将来、いい会社に入るため?
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小説『アザユキ』【第24回】式田 亮
求めても得られないものを永遠に求め続ける
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小説『アザユキ』【第23回】式田 亮
細くて白い指から温かいものを感じる
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小説『アザユキ』【第22回】式田 亮
図書館でいっしょに勉強するというのはどうかしら?
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小説『アザユキ』【第21回】式田 亮
お願いごとをすればサンタさん絶対来てくれるよ
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小説『アザユキ』【第20回】式田 亮
物陰から二人に向けられた視線
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小説『アザユキ』【第19回】式田 亮
しばらく無言でビターチョコを食べ続けていた。
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小説『アザユキ』【第18回】式田 亮
なんだか星を独り占めしてるみたい
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小説『アザユキ』【第17回】式田 亮
赤い光がミヨの体を包み揺らめいている
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小説『アザユキ』【第16回】式田 亮
携帯のアドレスを交換してくれませんか?
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小説『アザユキ』【第15回】式田 亮
なんか誤魔化された感じ
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小説『アザユキ』【第14回】式田 亮
タイムカプセルを探す
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小説『アザユキ』【第13回】式田 亮
彼女は右手をゆっくりと差し伸べてきた
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小説『アザユキ』【第12回】式田 亮
偏差値を三十以上も上げていかないといけない
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小説『アザユキ』【第11回】式田 亮
県内でもトップクラスの進学校だよ
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小説『アザユキ』【第10回】式田 亮
まだ受験校どこにするか悩んでる感じ?
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小説『アザユキ』【第9回】式田 亮
運命のね、赤い糸って言うんだって