翌朝起きると、時刻は十一時を多少過ぎていた。そういえば昨晩のこと、心地とチャイナ・タウンで夕飯を食べた後、メイフェアのブラウンズ・ホテルに場所を移し、バー《セント・ジョーンズ》でスコッチを飲んだことは良く覚えている。しかしその後がいけなかった。もう一軒と連れていかれたのが、今やスノッブな連中に大人気のノッティング・ヒルという場所だった。確かE・E・Eとかいうバーに連れていかれたところまでは良く覚…
ミステリーの記事一覧
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第18回】阿佐見 昭彦
バーで飲んでいた記憶はあるが…かなりの深酒をしてしまった
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第17回】阿佐見 昭彦
後継者も作らず四半世紀、財団を取り仕切ってきた男
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第16回】阿佐見 昭彦
画家フェラーラとその絵をたどる奇妙な旅になる予感…
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小説『山田錦の身代金』【新連載】山本 モロミ
酒蔵で50年以上も、毎日蒸し米を担いで走り回ってきた70代
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第15回】阿佐見 昭彦
“運命の女=ファム・ファタル”の介在が不可欠
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第14回】阿佐見 昭彦
わずか数年間ながら、毎年毎年の受賞に次ぐ受賞……
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第13回】阿佐見 昭彦
今夜、チャイナ・タウンで一緒に飯でも食おう
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第12回】阿佐見 昭彦
かつて巨大な火力発電所だったというテート・モダン美術館
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第11回】阿佐見 昭彦
有名な画家ではなかったとしても、この絵はなかなか個性的だ
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第10回】阿佐見 昭彦
「この絵を日本に持ち帰りたい」絵の女の美しすぎる横顔
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第9回】阿佐見 昭彦
彼こそはまさしく現代イタリアが生んだ天才画家ですぞ
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第8回】阿佐見 昭彦
二つの目が、突然吸い寄せられるように、一枚の絵を捕らえた。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第7回】阿佐見 昭彦
細身長身でもの静か…英国流に言えば、まさにジェントルマン
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第6回】阿佐見 昭彦
日本建築界の長老に才能を認められた若き写真家
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第5回】阿佐見 昭彦
ポルトガル民謡ファドの流れる開店前のバー《昴》にて
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第4回】阿佐見 昭彦
「レゾンデートルを守らねば!」74歳・美術評論家の画策。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第3回】阿佐見 昭彦
テムズ川から仄かな風。ビッグ・ベンの鐘が零時を告げた。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第2回】阿佐見 昭彦
他殺の線が完全に否定されているわけでもない。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【新連載】阿佐見 昭彦
ロンドンの高級住宅に一人で住む老人の身に何が起こったか?
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小説『アザユキ』【最終回】式田 亮
背後に長い人影が揺らめきながら忍び寄った