(四)勝木道男が到着したとき、烏丸酒造の事務室の電話には、逆探知装置の取り付けが終わっていた。いつ電話が着信しても、かけてきた先がわかる。ただ、プリペイドの携帯電話は別だ。発信エリアまでしか、特定できない。烏丸酒造は、事件現場の田んぼから車で、十五分ほど。田んぼに囲まれた、静かな集落の一角。小山の懐に、抱かれるように佇んでいた。広々した敷地内に、酒蔵と屋敷に事務所が建っている。勝木は、秀造が提供…
ミステリーの記事一覧
タグ「ミステリー」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『山田錦の身代金』【第9回】山本 モロミ
田んぼに毒をまいて脅すとは…普通は事件になどならない
-
小説『山田錦の身代金』【第8回】山本 モロミ
驚愕…脱輪した赤いクーペから降りてきた人物の正体
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第23回】阿佐見 昭彦
男前だが、画家というよりは、むしろインテリ風な顔付きである
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第22回】阿佐見 昭彦
封筒の中から絵葉書、その裏に隠れていた一枚の家族写真
-
小説『山田錦の身代金』【第7回】山本 モロミ
この雑草だらけの田んぼが本当に「三億円の田んぼ」なのか?
-
小説『山田錦の身代金』【第6回】山本 モロミ
つまりこの田んぼは、三億円以上の価値があるんです!
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第21回】阿佐見 昭彦
「この絵は…」宗像はマティーニのグラスを落としそうになった
-
小説『山田錦の身代金』【第5回】山本 モロミ
車が農道で急停車。中から転がり出て走ってくる男は何者?
-
小説『山田錦の身代金』【第4回】山本 モロミ
特級クラスの日本酒を造る米の田んぼ…草取りは凄い名誉なこと
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第20回】阿佐見 昭彦
華麗な夜の社交場を期待していたカジノは開店休業状態だった
-
小説『山田錦の身代金』【第3回】山本 モロミ
驚いたな…日本酒が何からできているのか考えたこともなかった
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第19回】阿佐見 昭彦
カジノ…そこには凝縮された人生のドラマがあるはずだ
-
小説『山田錦の身代金』【第2回】山本 モロミ
十五代目蔵元は、柳のように細くしなやかで芯を秘めた男
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第18回】阿佐見 昭彦
バーで飲んでいた記憶はあるが…かなりの深酒をしてしまった
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第17回】阿佐見 昭彦
後継者も作らず四半世紀、財団を取り仕切ってきた男
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第16回】阿佐見 昭彦
画家フェラーラとその絵をたどる奇妙な旅になる予感…
-
小説『山田錦の身代金』【新連載】山本 モロミ
酒蔵で50年以上も、毎日蒸し米を担いで走り回ってきた70代
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第15回】阿佐見 昭彦
“運命の女=ファム・ファタル”の介在が不可欠
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第14回】阿佐見 昭彦
わずか数年間ながら、毎年毎年の受賞に次ぐ受賞……
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第13回】阿佐見 昭彦
今夜、チャイナ・タウンで一緒に飯でも食おう