「その言葉を聞いたら、きっとあの二人は喜ぶと思うけど、犠牲だなんて……そんなことファラーはちっとも感じてないよ。僕には何も言わないけど、こんな形で村の解放にかかわれたことがファラーには誇りなんだよ。僕にはそう見える」ラフィールの言葉にデュディエの視線が和らいだ。「それはそうと、随分大勢の人がいるけど、あれが全部お弟子さんなの?」「ああ、さっき俺の作業台を囲んでいた連中はこっちへ来てから弟子入りし…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第17回】中條 てい
シルヴィア・ガブリエルが一人でこそこそ動いている時は、何をする気なんだと不審に思ったもんだが…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第16回】中條 てい
出世をしたとマルセルが羨ましがっていたので、どれほど大きな工房を構えているのかと期待して訪ねたが…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第15回】中條 てい
同じ村で育ったマルセルと自分が、なぜ差別されていくのか…。その理屈が納得できず複雑な思いを抱いた
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第14回】中條 てい
「夫の両親がね、ヴァネッサの者とあたしが喋るのを快く思わないのよ」変わらぬ友情と変わる身分。ベネが胸に秘めた想いとは?
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第13回】中條 てい
ヴァネッサの民が開放されて3年半、プレノワールの領民として生まれ変わろうとしていた村人たち。ただ、扱いは人によって不平等で…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第12回】中條 てい
元々は奴隷の子だったバルタザールを、見どころのある子だと父が拾い上げた。父の息子が自分ではなくて彼であればよかったのかもと…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第11回】中條 てい
――弱気な! なぜ我らがいつまでも下手に回らねばならぬのか! 先ほど交わした父とのやり取りが頭を駆け巡っていたところ…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第10回】中條 てい
鳶色の髪に少し気難しそうな整った顔立ち、立派な身なりのその青年は、バルタザールの姿を見つけると何か物言いたげな様子を見せたが…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第9回】中條 てい
さっきの少年がシルヴィア・ガブリエルの弟か……。あれからもう何年も経ってしまったが、ガブリエルとの出会いを振り返りながら…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第8回】中條 てい
「あいつの血を分けた弟のラフィールですよ!」ああそうか……と頷いてイダがしげしげとラフィールを見つめ…
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小説『ぽろもきの冒険』【第4回】エゾノ はやと
「だからおまえはダメなんだ。人間のクズだな」夜になると父から言われた言葉が頭の中で再生されて自然と涙がこぼれ…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第7回】中條 てい
兄ガブリエルの恩人である老医者イダのもとへ。扉を開け放つと、皺だらけの老人の顔が覗き「馬鹿たれが!」としゃがれた声で…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第6回】中條 てい
僕らはやっと外に出られるんだ! そう歓喜した日、村を解放するために戻ってきた兄ガブリエルの姿が神々しく、今も心に焼き付いている
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第5回】中條 てい
十六歳になったばかりの少年、ラフィール。近寄りがたかった美貌を持つ兄ガブリエルに比べると、親しみやすい表情をしているが…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第4回】中條 てい
十九歳という若さでシャン・ド・リオンの領主となったアンリ。愚鈍そうな風貌の裏で、したたかな計算をし、来るべき時を待っていた
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第3回】中條 てい
二百年もの間、誰に知られることもなくひっそり隠れていたギガロッシュの村。ある日突然、この村に八十騎もの兵がやってきて…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【第2回】中條 てい
二百年閉ざされていた村に初めての訪問者が来た。この男が、どうしてこの村の存在を知っていたのかと村人の不安は膨れ上がり…
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小説『ヴァネッサの伝言 故郷』【新連載】中條 てい
仮死で生まれ、聡明さと比類な美貌を持つシルヴィア・ガブリエル。その彼が突然姿を消してから三か月。村にはある異変が起こった
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小説『光と闇の相剋 世界を巡る生命の旅—ツインレイと聖女たち』【新連載】髙嶋 郷二
「五人の聖女。この娘たちに、子を授けるのだ。」―!?酒を飲んでうたたねをしていると、誰かが語り掛けてくる声がして…
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小説『紅の脈絡』【第4回】水無月 慧子
「隙を見て逃げるおつもり?」「ご冗談を!あっしは診察を…」「では、どうして救護小屋で待っていらっしゃらないのかしら?」