「そういえば……先日、北条の戦見分(いくさけんぶん)を案内してくれると言っていたな……」「お気が変わられましただか?」「難波田の家に行く前に……戦見分も悪くなかろう……。せっかく家を出られたのだ……」そう思い立った時、源五郎の寂寥や怒りや未練、そんな陰々とした鬱屈は失せ、不思議と晴れやかな気持ちになった。「分かりましただ。この熊吉、この身に代えましても源五郎様をお守りいたしますだ」と力強く引き受…
小説
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『犬の三楽斎』【第12回】上泉 護
身分を隠したつもりだが「牢人には見えませんでごいすな~」霊峰富士の麓を目指し…
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人間に捨てられた柴犬に捲し立てるイノシシ。修羅場になりそうだとカラスさんが…
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『庭師と四人の女たち』【第15回】草原 克芳
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『カエルのつけもの石』【第4回】ひろみ
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『白川郷―聖なるものの村―』【第18回】遊座 はるか
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『奇譚空間』【第3回】八豆 うらり
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『わたがしに触れたように』【第3回】小林 世以子
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『三代の過客』【第3回】大村 泰
ゆくゆく、この男が微妙な立ち回りをすることになろうとは、この時点では気づかなかった