(2)「知らぬ」「おぬしが知らぬということはあるまい」「知らぬものは知らぬ」「なんだ、しゃべるなと釘でもさされているのか? 安心せよ、おぬしとそれがしの間柄ではないか」「……わしは、交渉役から、おろされた。そのあとのことは知らん。でなければ、こうして屋台など曳いているものか。先日も、客がその話題をふって来たが、わしは、その宝林館とやらを、見たこともないのだ」「ふうむ」天井の一点を凝視した。思案を…
新着記事一覧
-
小説『花を、慕う』【第49回】堀田 冀陸
「おじさん湯麵(しるそば)ちょうだい」若い宦官と思いきや…
-
エッセイ『古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか』【第25回】西野 鉄郎
加賀藩の捏造を暴き出した…前田利常の「名君」伝説を覆す
-
エッセイ『ありがとうをもう一度』【第38回】残間 昭彦
母が見る最後の雪…「在庫処分の雪が終わったら、次は春だよ」
-
俳句・短歌『地雷の如く』【第22回】馬場 美那子
句集「地雷の如く」より三句
-
俳句・短歌『歌集 忘らえなくに』【第11回】松下 正樹
歌集「忘らえなくに」より三首
-
小説『異世界縄文タイムトラベル』【第25回】水之 夢端
「残念でした!縄文時代に警察はいませーん」無秩序のいま
-
エッセイ『もうええわ!』【第10回】井上 のぶこ
教養? 今日どこに用があるねん。
-
評論『ストップthe熟年離婚』【第29回】
カラオケは筋肉をリズミカルに動かし、複式呼吸にも効果的
-
評論『発達障がいに困っている人びと』【第13回】鈴木 直光
今日の今日まで育て方が悪かったと、毎日自分を責めていた
-
健康・暮らし・子育て『未来の医師を救う医療事故調査制度とは何か』【第11回】小田原 良治
死亡全例警察届出の風潮が定着し、ついに医療崩壊…
-
俳句・短歌『花と散りにし』【第10回】松下 正樹
歌集「花と散りにし」より三首
-
ビジネス『確実に利益を上げる会社は人を資産とみなす』【第17回】松久 久也
仕事の繁忙・閑散にかかわらず「人材育成」は最優先課題である
-
ビジネス『MBA的医療経営』【第10回】角田 圭雄
日本の闇…他人の過ちや欠点を許さない「不寛容社会」になった
-
小説『異世界縄文タイムトラベル』【第24回】水之 夢端
「縄文人に会いに行くの?」沼田は暗に否定的な気色を漂わせた
-
エッセイ『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』【第8回】棚橋 正夫
自覚症状ナシ…「認知症は10年、20年も前から発症する」
-
俳句・短歌『歌集 星あかり』【第21回】上條 草雨
歌集「星あかり」より三首
-
俳句・短歌『歌集 淀川。よ』【第11回】矢嶋 博士
歌集 「淀川。よ」【平成三十年・2018年】より 三首
-
エッセイ『ありがとうをもう一度』【第37回】残間 昭彦
いつか死ぬとわかっていても、期限を言われた瞬間始まる恐怖
-
小説『薔薇のノクターン』【第8回】高見 純代
私、貴方が思ってるより、ずっとおばさんなのよ。
-
エッセイ『もうええわ!』【第9回】井上 のぶこ
恐怖の夏休みやで…孫は私の生活のリズムを崩す悪魔や。