5月の新連載のお知らせ
新緑が気持ちいい季節になりました!
5月は23作品が連載スタート!
5月17日(土)
8時~『「子どもの幸福のための教育」を求めて』宮内藤夫
12時~『夜幻水鏡抄』堀内ナオミ
12時~『Angel Story もう一つの創世記』八百原起也
14時~『経営理論のコツがわかる 「経営を勉強しよう」と思ったら読む本』霜田眞
18時~『テクテク琵琶湖渚を一周してみたら』原田道雄
20時~『なでしこの記憶』坪井聖
21時~『おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥』香川正
22時~『三代の光陰』大村泰
5月18日(日)
8時~『ぎんちゃんの畑と生きものたち』 黒沢賢成
12時~『メタバースで商売やってみた〜300円の商品で2000万円売り上げた話〜』 SOU367
12時~『山並みの彼方へ』 荻野敏文
14時~『持続する社会』鈴香里紗
18時~『花房藩釣り役 天下太平 天気晴朗なれど波高し』 石原しゅん
20時~『アイドルが私の短歌を推していた!? ~ミルクティー色の沼に溺れる~』すずき
21時~『親友を推してるヤバいやつの彼女』ほいっぷ
22時~『沈下橋』金原信彦
5月19日(月)
8時~『テラスの旅路Ⅰ』響乃みやこ
12時~『春の通り』汐田文香
14時~『小さな物語』たかはしこうぞう
18時~『みわがしろ 豊後府内城普請異聞』長石潔
20時~『塾、中学、高校、大学での授業経験者が語る 日本の英語教育のゆくえ』土屋進一
22時~『動きと意識』西園孝
5月20日(火)
8時~『居場所がない団塊の世代のあなた方に』 阿弥阿礼
5月17日(土)8時~
『「子どもの幸福のための教育」を求めて』
宮内藤夫
「出すぎた杭は干される」日本の公教育に喝!
最大の教育環境となるべき教師自身が疲弊し、教育行政も機能不全に陥っている。
小中学校校長・公立幼稚園園長を歴任した著者が、現場の実情とその裏にある背景を考察し、改革に向けた活動記録をまとめた渾身のレポート!

36年間の教員生活で追い求めた「子どもの幸福のための教育」。だがその実現は程遠い。いじめや不登校の増加、深刻な教員不足、地域による教育格差……。その根底には、教育予算の少なさと、行政の‟長いものには巻かれろ主義”がある。「教育の明日を考える会」を設立し、教育活動に身を捧げる著者が、大胆な問題提起と人生を賭けた解決への覚悟を示す一冊。
本文をチラ見せ!
なぜ、日本の教育には、教育行政間の格差が大きいのか、少子化が進む一方なのにいじめや不登校が増えるのか、特別な支援を必要とする児童生徒が激増しているのか──私はこれらの問題を現役教師や校長の時代から考え続けてきました。
その一方、目の前の子どもたちへのより効果的な指導や、先生方がより生き生きと子どもたちを指導できるようにするにはどうしたらよいかが喫緊の課題であり、与えられた教育条件に目を向ける余裕はそれほどあったわけではありません。
教育現場から離れた今、教員不足や教員志願者の減少問題が深刻化し、日本の教育の未来、ひいては日本社会の未来が危うい状況になっているなか、…
5月17日(土)12時~
『夜幻水鏡抄』
堀内ナオミ
水鏡の前に立つ人型の影。その存在は何を視、何を識るのか。
そして、揺らがぬ宿命など存在し得るのか──

闇に咲く黒百合、暁に輝く紅薔薇、風に舞う桜――
時代と世界を超えた哀しみや希望を、幻想的な花々が紡ぎ出す。
さまざまな人の思いや運命を描き出した、妖しくも美しい短編集。
深い森に囲まれた由緒ある別邸。そこには、生まれつき特異な性質を持つ双子が、世間から切り離された静寂の中で育てられていた。
幼少期から心を通わせ、特別な絆で結ばれていた二人だが、成長とともに訪れる変化や、新たに配属された警護役の登場により、その関係は揺らぎはじめる。
十九歳の春、双子は美しい桜が咲き誇る中、運命的な事件に直面する。
閉ざされた空間で繰り広げられる愛憎と葛藤、そして避けられぬ悲劇の末に、二人の絆はどのような形で結実するのか──。(「満月桜舞」より)
本文をチラ見せ!
星もなく月もなく、闇夜よりもさらに暗く奥深い、屋外なのか屋内なのかさえも判断し難い密やかな静寂さ。今 認識できるのはただ「無」が「在る」ということ。
もし嗅覚があるならば、きっとペパーミントやホワイトセージ、クローブ、シナモンなど鼻をつんと刺すような香りがするだろうし、触覚があるならば、少し湿った地面とその空気をひんやりと肌に感じることだろう。
しばらくすると、この「無が在る」場所に、ぼんやり仄明るい一角が現れた。少しうつむき加減で立つ「人のような白い物影」とともに。…
5月17日(土)12時~
『Angel Story もう一つの創世記』
八百原起也
破滅の刻が迫る中、最期に待つのは救いか、さらなる絶望か――

光の神に最も近しい者と称えられた双子の大天使、ルシフェルとミカエル。
人間の守護天使として地上に降り立った矢先、闇の神の陰謀により地上世界を巻き込んだ戦争の火ぶたが切って落とされる。
神話の陰に隠された物語が明らかになる、壮大なゴシックファンタジー。
大天使ルシフェルとミカエルは、光の神の命により“最初の人間”アダムとイヴを導き守るため、地上に遣わされる。
ルシフェルはそこで出会った美しい女神と恋に落ち、婚礼の契りを交わす。
しかし、それは地上世界を光の神から奪い、我が物にしようと企む闇の神の策略だった。光と闇が衝突し繰り広げる壮絶な戦い。世界が迎える運命の行方とは。
本文をチラ見せ!
辺り一面が黄金色に輝いている。
どこまでも続く甘美な世界。
柔らかく流れる風、心地よいせせらぎの音。
すべてが眩く、すべてが安らいでいる。
私は大天使ラジエル。
美しい永遠なる天界のすべてを記する者。
すべてが美しく、優しく包み込まれる新たなる天界(地球)に私はいる。…
5月17日(土)14時~
『経営理論のコツがわかる 「経営を勉強しよう」と思ったら読む本』
霜田眞
大切なのは 「学び続けること」「笑顔になること」

42のエッセンスで、理論と実践が結びつく。 企業の経営診断からマーケティング、人事、意思決定まで。すぐに使える実践ノウハウで、あなたの会社を飛躍させる。
笑顔と対話で強みを引き出し
理想を目指す経営塾
本文をチラ見せ!
「経営を勉強したい」あるいは、「跡継ぎに経営を学ばせたい」と思い、経営に関する書籍を探すことがあると思います。しかし、なかなか実際に使えそうな本にめぐり合うことはなく、書籍やネットの山と格闘することになります。また「会社を変革したい」と思い、改革を推進しても、社内の雰囲気が悪くなる一方ということもあります。理論と実践が結び付かないのです。
この本はそういう悩める皆さんのためにと思って書いた本です。
筆者が、企業改革活動を行ったときにも悩まされました。その活動では、社員満足が先か顧客満足が先かをまず話し合いました。その結果…
5月17日(土)18時~
『テクテク琵琶湖渚を一周してみたら』
原田道雄
そうだ!琵琶湖へ行こう!

御年85歳、数年前から心臓病、最近では脳梗塞を病んでいた著者がふと正月に思いつき決行!幼いころから慣れ親しんだ琵琶湖を巡る古今の回想録。
本文をチラ見せ!
時々考えることだが私たちの世代は随分変化の激しい時代を生きてきたと思う。
1945年やっと物心のついた小学校二年生の夏に敗戦となった。今から思えばその時全てゼロに近い所から人生は始まった。
中学校は仮設に近く高校は木造でボロボロだった。
高校の時に東海道線が全線電化された。
大学は木の床で下駄をはいて走るなと注意された。
敗戦から16年たった1961年に大学を卒業し就職した。まだコンピューターは無く手回し式の機械式計算機を使っていた。
車はほとんど走っていなかった。…
5月17日(土)20時~
『なでしこの記憶』
坪井聖
少年少女を救うのは、互いを想う力と一輪の花

母を亡くし絵を描けなくなった颯斗と、“いい子”の重圧に押しつぶされたあかり。
自分らしさを取り戻すための、高校生活がはじまる――。
主人公・矢崎颯斗が病気の母のために描いたのは、花瓶に生けたなでしこの絵。母を失ってからは思い出さないように逃げてきた彼の前に、小花あかりという底抜けに明るい少女が現れた。彼女の天真爛漫さに、なぜか憎まれ口を叩いてしまう颯斗だったが、正反対の二人はだんだんとその共通点と最初の出会いに辿り着く。明るさのうらに隠されたあかりの本当の姿を、颯斗は見つけ出し救うことができるのか。
本文をチラ見せ!
このままでいいなんて、思っていない。でも、何もする気にならない。
目的もわからず、当て所なく彷徨っている。そんな感覚。中学の卒業式を迎える朝も、それは変わらない。でも、抗う術がわからない。日常は、今日も汽笛を上げる。時間は、待ってくれない。
定刻に目覚め、寒気の立つほど整然とした室内を、気のない顔で見渡す。居丈高に何かを命令したそうな鉛筆とスケッチブックが、いつもと変わらず机上に横たわっている。…
5月17日(土)21時~
『おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥』
香川正
過去と現在、歴史と日常が交差する時を歩む。

片想いの青春を胸に、記憶と歴史をたどる旅。
過去と現在をつなぐ、心の道程。
片想いだらけの青春、生まれ育った雑司が谷、そして古代史との出会い――著者の視点は、現代と古代を結びつけ、人生の軌跡を見つめてゆく。
青春時代の甘酸っぱい記憶を振り返りながら、絆に支えられた日々を綴った回想録。
本文をチラ見せ!
高三の夏、気の合った仲間と伊豆へドライブ旅行に出かけた。友人は免許取り立てで、伊豆スカイラインではひやひやする場面もあったが、何とか下田の先の海水浴場(弓ヶ浜)にたどり着いた。高校生の貧乏旅行で、その夜は浜辺で野宿。星空がきれいだった。時おり流れ星を見かけた。ずーっと軌道を描いて夜空を横切っていったのは人工衛星の軌跡か。
この広大な宇宙の中で、人間って何とちっぽけな存在なんだろう。やたら自分がむなしくなって、何か生きた爪あとを残したい。そして、一生を共にする人と巡り合えたらと思った。…
5月17日(土)22時~
『三代の光陰』
大村泰
光と影が交錯する三代の物語

“光陰矢の如し”
三世代の家族が共に歩む日々――。
輝く未来と暗い影が織りなす人生模様を通じて、家族とは、そして親子とは何かを問いかける。
本文をチラ見せ!
抜けるような青空にマリアッチのリズムが響き渡る。緑と赤を基調にしたユニフォームを着たメキシコの応援団が陽気に踊りまくる。ソンブレロをかぶった若者がビール瓶を片手に歌い騒ぐ。太鼓と笛が盛り立てる――。WBCの準決勝、日本対メキシコ戦は試合開始の何時間も前からお祭り騒ぎだった。
二〇二三年三月二十日(現地時間)、大山諭さとる(三六)は、…
5月18日(日)8時~
『ぎんちゃんの畑と生きものたち』
黒沢賢成
畑は、小さな命が集まる場所。
農家のぎんちゃんと、生きものたちの暮らしをのぞいてみよう。

身近な自然と命に目を向ける絵本。
虫や野菜や動物たち。
自然と仲良く生きるにはどうしたらいいのかな。
生きものたちの気持ちになって、一緒に考えてみようよ。
本文をチラ見せ!
春になりました。
農家のぎんちゃんが、
畑でやさいを作りはじめています。
畑を見ながら、考えています。
「どんなやさいにしようかな」
ぎんちゃんは、おいしいやさいを
楽しみにしています。…
5月18日(日)12時~
『メタバースで商売やってみた〜300円の商品で2000万円売り上げた話〜』
SOU367
儲かる?儲からない?
……とにかく面白い!

・結局、メタバースってなに?
・ビジネスチャンス?新世界?
・興味はあるけど、何から始めればいいの?
......ほか
メタバースで物作り・商売をするための戦略が余すことなく綴られた、待望の一冊!
〈本文より〉
この本の内容ですが、ズバリ!
「実際にメタバースで商売をやってみた体験記」となります。
ただしその内容は「NFT、ブロックチェーン、仮想通貨、仮想空間の土地売買、……etc.」などではなく、顧客に一つずつ商品を売って売上を出す、「物売り」です!
市場を調査・分析し、企画を立て、チームをまとめ制作し、販売所を整え、広告戦略を立案・実行し、ユーザーに届ける。
本書では「マーケティング・プロデュース・ディレクション、……etc」の一連の流れを、自身の体験記として記していきます。
本文をチラ見せ!
この本の内容ですが、ズバリ!
「実際にメタバースで商売をやってみた体験記」となります。
ただしその内容は「NFT、ブロックチェーン、仮想通貨、仮想空間の土地売買、……etc.」などではなく、顧客に一つずつ商品を売って売上を出す、「物売り」です!
市場を調査・分析し、企画を立て、チームをまとめ制作し、販売所を整え、広告戦略を立案・実行し、ユーザーに届ける。
本書では「マーケティング・プロデュース・ディレクション、……etc.」の一連の流れを、自身の体験記として記していきます。
じつは私、大学在学中はマーケティングについて学んでいました。もちろん活動を行っていくなかで…
5月18日(日)12時~
『山並みの彼方へ』
荻野敏文
平穏な人生より、夢と冒険を。

文無しから始めたふたつの会社は、
従業員500名を擁する企業に。
地域に根差し、社会を支え続けてきた男の心の奥にある揺るぎない思いとは――
人生の真髄を説く自伝的小説
本文をチラ見せ!
関東地方の中ほどに位置する埼玉県熊谷市。ここから北に向かって約3里。国道4号線上に妻沼という町がある。この町の北を流れる利根川を境に、南側は熊谷市、北側は群馬県太田市と分かれており、埼玉県側の一番北側に位置する所が妻沼である。この町はどこにでもあるただの田舎町。以前は大里郡妻沼町と呼ばれていたが、今は合併して熊谷市妻沼となっている。
この妻沼の長井の庄は、白髪を染めて出陣したという郷土の勇将、斎藤別当実盛公のゆかりの地であり、…
5月18日(日)14時~
『持続する社会』
鈴香里紗
一億総活躍社会へ!あなたも国際人

環境問題から働き方まで、普遍的なテーマを探求し、次世代に伝えたい“持続可能”な生き方を提言する。
本文をチラ見せ!
エッセイ、随筆というのは著者の体験や感想を述べる見聞録です。吉田兼好は思っている事や考えている事を『徒然草』に記しました。清少納言は「春はあけぼのが美しいと思います」というより、「春はあけぼの」と断言する方が訴える力が大きく効果があると感じたのでしょう。
随筆は演説と似ているかもしれません。会話であれば相手の反応を見ながら「私の考えは間違っていたのかな」と思い、話し手は自分の立ち位置を確認出来ます。一方通行のエッセイではそれが出来ないのでリスクが大きいと言えるでしょう。…
5月18日(日)18時~
『花房藩釣り役 天下太平 天気晴朗なれど波高し』
石原しゅん
釣り×侍の新境地。笑いと涙の大人気シリーズ、続編登場!

あの愛され侍、天賀太平がパワーアップして戻って来た。
手にする武器は釣り竿一本!その戦いを刮目せよ!!
幕末の動乱期。
のほほんとした風貌とは裏腹に、花房藩の釣り役「天下太平」
こと天賀太平の竿先には、藩と家族を守る重大な使命が隠されていた。次々と現れる敵や陰謀を前に、釣り侍は知恵と技でどう立ち向かうのか?
笑いと緊張が交錯する、異色の時代小説!
本文をチラ見せ!
時は幕末。異国の船たちが日本の周辺を騒がせ始めた頃――
花房藩釣り役天下太平こと天賀太平は、今日も今日とて相も変らぬのほほん顔で、釣りと料理に明け暮れていた。
東海道を、桑名で折れて伊勢街道を行けば海堂藩三十三万石となり、その隣りお伊勢さんまで半日ほどのところに、花房藩五万三千石はのんびりちんまりとたたずんでいる。
花房藩釣り役天賀家は、百三十石三人扶持(ぶち)猫二匹扶持。家格としては中士となる。
5月18日(日)20時~
『アイドルが私の短歌を推していた!? ~ミルクティー色の沼に溺れる~』
すずき
pixivタイアップ「推し」×ヒミツの恋愛“推し恋”小説コンテスト 優秀賞受賞作品
短歌好きキラキラアイドル×堅実に生きるヒロイン、秘密のシンデレラストーリー

私を推しているフォロワーの正体は、超美形アイドルだった。
冴えない日々を送るOL・志乃葉。
唯一の趣味は、SNSへの短歌投稿。
気の置ける友人もおらず、いつも「いいね」やコメントをくれるフォロワーとはただのネット上の関係……のはずだったが――
「ファンでした。会いたかった!」
そう言って志乃葉の前に現れたフォロワーは、なんと人気急上昇中の超美形アイドル・詠人だった!!
近づいてはいけないはずなのに、名前を呼ばれるたび、優しさに触れるたび、ミルクティー色の髪が揺れるたび、彼に惹かれていく。
しかし、元カレとの再会、冷酷マネージャーの登場、次々起こる事件が二人に厳しい現実を突きつける。
アイドルと一般人、交わるはずのなかった二人の恋の行方は!?
本文をチラ見せ!
舞踏会から逃げ出したシンデレラは、きっとあの夜の思い出だけで、生きていけると思っていたに違いない。
たった一夜。
それが千夜続いた苦悩を消し、千一回度目の朝日に涙を流させるほど女を変えることもある。
「こんな夜を知ったら、離れるのが辛くなっちゃう」
シンデレラは舞踏会をよくもまあ逃げ出せた。
──それは女の矜持だったのだろうか。
「離れなきゃいいじゃん」
私の髪を撫でながら彼は言った。
「離れないでよ」
その声はテレビで聞く声と同じなのに、耳元で聞く声は随分と甘い響きを持っていた。
5月18日(日)21時~
『親友を推してるヤバいやつの彼女』
ほいっぷ
pixiv主催 「推し」×ヒミツの恋愛“推し恋”小説コンテスト 優秀賞受賞作品
友達思いの域を超えた、ヤバすぎる“推し活”!?
ハイスペ美男子×クラスの地味オタ、噛み合わない関係が織りなす奇妙なラブ(?)コメディ!

補習帰りにふと目にした、学年トップの秀才・西海十李の切なげな眼差し。視線の先には、彼の親友とその彼女。まさか彼女が好きなのでは?と軽い気持ちで尋ねたことが、すべての始まりだった。
「北田、俺と付き合ってくれ」
まさかの展開に戸惑う地味オタ・北田千鶴。しかし、西海の目的は恋愛ではなく、同性の親友への“推し活”だった!? ダブルデート、盗聴、ストーカーまがいの奇行……理論派ストーカー(?)と巻き込まれ体質女子の行く末は?
常識も倫理もすれ違う、カオスな青春ラブコメディ、開幕!
本文をチラ見せ!
何かきっかけがあったとすれば、アレしかない。
私、北田千鶴(きただちづる)が西海十李(さいかいとおり)と会話らしい会話をした、あのとき。
春休み中の補習の帰り。
廊下に誰かが立っているのが遠目に見えた。
西海十李。人気のない廊下に立っているだけで絵になる、容姿に恵まれた同学年の男子生徒だ。しかし、どうして彼がここにいるのだろう。学年一の秀才が、まさか補習を受けに来たわけじゃないだろう。
彼はこちらに気づく様子もなく窓の外をじっと見つめていた。その目がなんとなく気になって、私は西海の視線の先を追う。
5月18日(日)22時~
『沈下橋』
金原信彦
二転三転する展開にゆさぶられる!
驚愕必至のタイムトリップ医療ミステリー

2023WBC侍ジャパン ヘッドコーチ 白井一幸氏 推薦
圧倒的な存在感。チーム葛岡は世界一(ワールドチャンピオン)だ!
株式会社ゆめかな 代表取締役 石川尚子氏 推薦
仲間と対話し歩む主人公。泣かされました!
プロジェクトリーダーとして新薬開発を率いていた葛岡哲也は、開発最終段階で浮上した副作用の懸念から、左遷を言い渡される。
その夜自暴自棄になり泥酔した哲也が目を覚ますと、そこは自分が生まれる前の故郷・高知の沈下橋だった。
そこで出産後まもなく命を落としたはずの母と再会し、彼女を救うため現代医療で病を治そうと奔走する。
一方、現代では、競合チームが開発した新薬が、不正を隠して強引に上市されようとしていることを疑い、仲間とともに悪事を暴こうとするが――。
過去と現在、二つの時を駆け抜ける男の選択とは。
本文をチラ見せ!
行政の河川用語では「潜水橋(せんすいきょう)」が公式名称であるその橋を、土佐の高知では「沈下橋(ちんかばし)」と呼ぶ。
沈下橋は、各県で呼称は異なり、潜り橋、地獄橋、冠水橋(かんすいきょう)などとも呼ばれ、古くからわが国の河川に架けられており、その数は全国で四百を超える。
高知県では特に多く、無名の橋も含めると六十を超える沈下橋が存在する。
その床板は河川敷の土地と同じほどの高さとなっていて、水面からも近い。
台風や大雨など河川の増水時には水面下に沈んでしまうが…
5月19日(月)8時~
『テラスの旅路Ⅰ』
響乃みやこ
12歳の小説家が綴る!

崩壊した世界で、少女は真実を探す。
荒廃した未来の世界で、ロボットのナギサに育てられたティーナ。ふたりは強い絆で結ばれていた。しかしある日突然、ロケットの衝突でナギサは壊れてしまう。
生前、自身の死を予期していたナギサはティーナに手紙を遺していた。
なぜナギサは壊されたのか、なぜ世界は荒廃したのか。そしてティーナ自身の出自とは――。
全ての謎を握るのは「リベドルト」という組織だと知ったティーナは、真実を求めて旅に出る。
本文をチラ見せ!
ずっと昔の夢を見た。
今自分は、宇宙から光を抜き取ったような、真っ暗な空間にいる。真っ暗な空間には底が無くて、所々に、エラー画面が表示されているブラウン管テレビが宙に浮いている。ブラウン管テレビを積み上げて作った、上へ上へと、どこまでも続いているタワーは、光っているテレビの画面で夜の都会の様にキラキラと綺麗に見える。宙に浮いているテレビの上を走って行って、つたっていく。自分よりずっと遠く、それでもまだ目で見える、届く所。そこには…
5月19日(月)12時~
『春の通り』
汐田文香
交わったり離れたり、時に絡まったり、交差していく人の心。
はっきりとした線引きはないけれど確かに訪れる季節から季節への移ろい。
乱れることなく一定のリズムで刻まれていく、どんなときも平等で静かな時間の流れ。
確実にそこにあるけれど、手で触れることのできない形のないものたち――。
どことなく切なさを纏わせながら心に響く繊細な短編詩集。

<収録作品抜粋>
「Prelude プレリュード」
雨の匂い
庭先の金魚草たちが踊る
微かに響き合い
静寂の波の中で
音を織りなす
それは
自然の前奏曲のようで
美しくその場を漂いながら消えてゆく
ひとつ残らず
本文をチラ見せ!
「夕べ」
昨日は肌寒い夜だった
くつ下を履き
それからお茶を
床に入り
私は小さく息を吐いた
そして
彼に「おやすみ」を言った
一日のこと
思いを巡らせた
朝 目が覚めて
夕べは
小鳥たちの囀りの中に
すっかり消えてしまっていた
5月19日(月)14時~
『小さな物語
~愛いっぱい、 教育の心(HEART)を小さな物語・随筆・詩に込めて~』
たかはしこうぞう
愛が照らす、子どもたちの未来

36年間の小学校教員等、常に教育の現場に立ち続けている著者が、教育への深い愛と洞察を物語、随筆、詩で表現した一冊。
ルソーやフレーベルとの夢での対話、子どもたちとの心温まる思い出、そして教育の本質を探る哲学的考察まで、幅広い内容を収録。
教育者に求められる「愛」という普遍的なテーマを、独自の詩的感性で描き出す。
教育に携わる人はもちろん、人間の成長と可能性について考えたい全ての人に贈る作品。
本文をチラ見せ!
コウ先生は幼児教育学科の教授である。小学校教員を三十六年間務めた後に、離島の幼稚園で副園長を務めた。
ところが、幼稚園園長との心のすれ違いがあり、幼稚園時代は、わずか数ヶ月であった。これも不運であった。なぜなら、人生における不運は、これが初めてではなかったから。
人生には、不思議と不運が付き物である。その不運に負けないで、立ち上がったときに、新しい世界に出会うことができる。
一番目の不運は親を失ったときである。親孝行をしようと思ったときには、親は次の世界へ旅立った。
二番目の不運は…
5月19日(月)18時~
『みわがしろ 豊後府内城普請異聞』
長石潔
歴史の波間に埋もれた人柱伝説の真相とは?
ある姫の数奇な運命を描く歴史物語

戦国末期、日向を追われ豊後に落ち延びた名門・伊東一族。
気高く優しい心と類まれな美貌で多くの人から愛される伊東家の姫・美夜、天正遣欧使節として世界を見た兄・虎千代(マンショ)、新たな地で信仰を伝える宣教師たち――権謀術数が渦巻く戦国の世で、誰もが懸命に生きていた。
そんな折、大地震と津波で被災した豊後府内で新城建設が始まると、工事の難航を理由に人柱が求められ……。
歴史の過渡期を生きた人々の祈りと決断、そして絆の物語。
本文をチラ見せ!
遠くに幕末の跫音(きょうおん)が微(かす)かに谺(こだま)し、開明と混乱をもたらす明治の大変革の黎明(れいめい)が山の端を僅(わず)かに薄紅色に染め始めている頃、江戸では文化文政期の享楽的町人文化がその爛熟(らんじゅく)期を迎えていた。
しかし、その華やぎの裏で、外交においては、通商を求めて開国への圧力を強める北方の大国とのいざこざや、近海に出没する外国船への対応に悩まされるなど、長かった統制貿易体制に変革を迫られる兆しが表われ、国内においては、社会構造の行き詰まりに起因する諸問題の発生に苦慮するとともに、度重なる災害や疫病に疲弊する状況であった。
5月19日(月)20時~
『塾、中学、高校、大学での授業経験者が語る
日本の英語教育のゆくえ』
土屋進一
受験英語のその先へ―― 意欲と能力を引き出す英語教育を目指して

グローバル社会で戦い、AIと共存する時代に、日本の英語教育はどう進化してきたのか。
英語教師として塾から大学までの現場経験を持つ著者が、実践例を交えて30年の英語教育の変遷と未来を描く。学校のカリキュラム改革に役立つ一冊。
本文をチラ見せ!
近年、社会は目まぐるしい速度で急速に変化を遂げています。教育界における変化もまた同様であり、多くの人々がその変化に注目しています。特に英語教育は、学校関係者だけでなく、広く一般社会においても重要なトピックとして関心が高まっています。インターネットの普及により、パソコンやスマートフォンを用いて誰もがどこでも手軽に英語学習ができる時代になりました。これにより、学校の教師だけでなく、説明力に長けた一般の人々による「授業」が新たな学習リソースとしても台頭してきています。
5月19日(月)22時~
『動きと意識』
西園孝
人だけに備わる、無自覚な動きの驚異

脳や筋肉を使って人はどのように動くのか。その時、意識はどう働いているのか。コップを取る、自転車に乗る、パソコンを使うといった日常動作に隠された人体のメカニズムの不思議をひも解く。
本文をチラ見せ!
ふだんの生活の中で、周囲の人々を見渡してみると、ほとんどの人は何らかの動きをしている。誰かと会話をしながら手や頭、上半身を動かしている人、歩きながら頭や手を動かしている人、走っている人、何か食べながら手や頭、口を動かしている人、スマホの画面を見ながら手、指先を動かしている人など、体のいずれかの部分を動かしている。イスに座って動きが止まっていても、しばらくすると動き出して、眠っていたのかなと思われる人もいる。寝ているか、瞑想しているかなどの状況でなければ、全身がピタッと止まっている人を見つけるのは難しい。
5月20日(火)8時~
『居場所がない団塊の世代のあなた方に』
阿弥阿礼
戦後の日本を背負った、あなたの物語

復興期に生まれ、抱いた未来への希望。高度経済成長に貢献した自負と誇り。
当時の情熱をいま、忘れ去ってはいないだろうか?
主人公・幸三の目を通して、団塊世代の人々が生きた時代を克明に浮かび上がらせた一冊。
本文をチラ見せ!
この本を手に取っているあなた方は、かつて「ヤング」と呼ばれ、「ハイティーン」と称され、一世を風靡(ふうび)し、戦後の日本を復興させ、繁栄を期待され、もて囃された人々の集団であった。
思い出してほしい。
あなた方は、日本の高度経済を築き、発展させた団塊の世代のメンバーであった。今では、必ずしもあなた方が活躍した世代を引き継ぐ世代の人々から、畏敬あるいは尊敬の念を持って迎えられてはいない。
自問してほしい。
そのあなた方が…
今月もお楽しみに!