「しかし……」何かを言いたげな宗像を遮って心地は話を続けた。「それに、現在確認できる限りだが、彼の絵のパブリック・コレクションとしては、フィレンツェ、ヴェネツィア、アムステルダム、エジンバラの各美術館とロンドンのナショナル・ギャラリーに、それぞれ一点ずつ所有されているに過ぎない。合計で僅かに五点。恐らく残る二十三点の殆どは個人所有だろうよ。だからこそ、俺でもなかなか分からなかったはずだ」「やはり…
新着記事一覧
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第17回】阿佐見 昭彦
後継者も作らず四半世紀、財団を取り仕切ってきた男
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第16回】阿佐見 昭彦
画家フェラーラとその絵をたどる奇妙な旅になる予感…
-
俳句・短歌『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』【第22回】松下 正樹
歌集「旅のしらべ・四季を詠う」より三首
-
小説『異世界縄文タイムトラベル』【第26回】水之 夢端
縄文人に出くわしたら?…探検隊が荷物に加えた贈答用スイカ
-
ビジネス『死体検案と届出義務 ~医師法第21条問題のすべて~』【第5回】小田原 良治
その通知に真っ向から反論!五里霧中で発信した見解
-
エッセイ『お色気釣随筆 色は匂えど釣りぬるを』【第13回】朕茂 短竿
恐るべし野生動物の身体能力…海を泳ぐシカやイノシシ
-
健康・暮らし・子育て『認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法~最新版』【新連載】梶川 博,森 惟明
「家族の恥」と世間から隔離されタブーな存在だった老人
-
評論『発達障がいに困っている人びと』【第14回】鈴木 直光
「育て方が悪い」と非難される母親に救いの手を差し伸べたい
-
エッセイ『新・健康夜咄』【第13回】髙山 哲夫
寝たきりで口から食べられない状態、あなたならどうする?
-
小説『孤独な子ドクター』【第5回】月村 易人
朝一番の手術は9時入室。直前30分間は一刻を争う戦い
-
ビジネス『ヒューマンエラー防止対策』【第22回】尾﨑 裕
効果に期待!「休息」という名のヒューマンエラー防止対策
-
エッセイ『リウマチ歳時記』【第5回】山中 寿
「免疫力アップ」は膠原病や関節リウマチ治療では逆結果
-
エッセイ『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~』【第8回】向井 健一郎
抗がん剤治療が始まる…「髪が抜ける前に坊主にしてしまおう」
-
エッセイ『ありがとうをもう一度』【第39回】残間 昭彦
母の体力と意欲が後退し、歩ける可能性は一層低下してしまった
-
エッセイ『ゴッドハンドが語るスポーツと医療』【第15回】溝口 伸一
御用聞き医者が多い現実…「とりあえず医療」は体を悪化させる
-
エッセイ『六根清浄 親と子の絆』【第38回】永久
職場のドアが開かない!夫が職場の鍵を違うものと替えていた
-
俳句・短歌『歌集 秋津島逍遥』【第32回】松下 正樹
歌集「秋津島逍遥」より三首
-
小説『日出る国の天子』【第9回】三吉 不二夫
志なかばでの事故死…この依頼を簡単に断るわけにはいかない
-
俳句・短歌『歌集 風音』【第11回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
-
エッセイ『六根清浄 親と子の絆』【第37回】永久
「母さん、僕この大学を受けたい」一度は諦めた医学部への道