地震の被害を最小にする 東京一極集中の是正

洪水はある程度予想ができるので事前避難などを行うことによって少しでも被害を少なくすることはできるが、地震は突然やって来る。またその被害も、建物や設備の崩壊だけでなく、津波や火災など広範に及び、さらに電気・ガス・通信・交通機関などのインフラが長期に使えず、復旧にかなりの日時を要することが予想される。

そして今、もし東京に直下型地震が発生したときの被害は想像できないくらい大きく、またさまざまなものが一極集中しているがゆえに被害がさらに大きく、復旧がより長期化するだろう。それだけでなく、日本全国や世界に及ぼす影響も計り知れない。阪神淡路や東日本の地震での被害が復旧できたのは、東京が生きていたからだと思う。日本の司令塔が集中する東京が壊滅的な被害を受けたら、日本全体が死に体になるかも知れない。

日本列島は地球上の4つのプレートが集まっているところにあるが、このプレート同士の交わるところの南海トラフや日本海溝で発生するのが海溝型地震であり、これはある程度周期的に発生している。これとは別に一つのプレート内部で起きるのが断層型地震とか直下型地震と言われるもので、こちらも周期性はあるのだろうが海溝型に比べて解明が進んでいない。