えぐるような心の痛みに、ポタポタと零れる涙を補うように缶ビールを流し込む。イライラしてしまうのは、心のどこかで治ってほしいと期待しているからだろう。私と話したことを忘れないで、覚えていて、思い出してというエゴが働いてしまうからだろう。怖いんだよね? 一緒にいられる時間が少ないことに気づくことが―認めちゃいな。―この言葉が頭に響いた瞬間に、「聞いてるの?」「聞いてるよ!」あの会話のやりとりを思い出…
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エッセイ『母娘旅。[コンテスト大賞特集]』【最終回】july
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小説『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【第7回】松谷 美善
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時を超え届いた母からの手紙。私は愛され、大切にされ、想われていた。
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小説『フェイス⑤』【第5回】ゆきもり りょう
【マンガ】身に覚えのない理由で命を狙われる私。ハダシで走って逃げてスリ傷だらけに
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俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第6回】松原 龍一郎
シニア世代へ万葉集から6首を解説「臥(こ)いまろび 恋(こ)ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔が花」
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エッセイ『わたがしに触れたように』【第5回】小林 世以子
嵐の夜も、太陽の注ぐ昼も、霧がかった朝もやの中も、真珠の涙を貴方に届けます。
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小説『大阪弁で読む『変身』』【第5回】フランツ・カフカ,西田 岳峰
部屋にこもってハイかイイエだけの返事をしていると支配人の声のトーンが上がり始め…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第2回】大野 公子
病院内で錯乱による異常な言動を繰り返し、家に帰りたがる姑。これから始まる悪夢の幕開けとなった…
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エッセイ『母娘旅。[コンテスト大賞特集]』【第2回】july
母がどんどんボケ老人に。悔しくて、悲しい。会話を忘れられてしまうことが
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小説『夫 失格[人気連載ピックアップ]』【第2回】時亘 一肇
家族をないがしろにする夫 酒にゴルフにギャンブル、時には「離婚だ」と口にするときも…
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小説『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【第6回】松谷 美善
母さんが死んだ。葬式はできず、骨壺に入れられて戻ってきた母。父からは「かかったお金はお前が働いて返せ」と請求書を渡され…
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エッセイ『砂の道[コンテスト大賞特集]』【第2回】祥子
祖母の死を悼む。静かに縁側に座っていた祖父の背中が震えていた。
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小説『八事の町にもやさしい雪は降るのだ』【第5回】宮野入 羅針
無気力だった僕を大きく変えたクラスメイト。彼から「お前が真面目すぎるのは女を知らないからだ。今度紹介してやるよ」と言われ…
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小説『雨の中のレインボー』【第5回】葛城 仁
最難関の医学部に進める可能性はほぼゼロだということを思い知らされた日
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小説『宮本武蔵と忍びの者』【第5回】石崎 翔輝
山岳修験道の有名な行場「三川権現」。廻国修行の目的である秋山新左衛門と偶然出会い、立ち合いをすることとなる武蔵
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小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第5回】東 晃司
あまりお金を出してもんじゃ焼きを食べた記憶がない。いつもカホのお母さんが食べていいよと言うので甘えていたが…
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小説『第二ボタンいただけますか』【第5回】福岡 富子
「なんでこの俺が?」突然自分の身に起きた不幸なできごとに打ちひしがれて…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【新連載】大野 公子
幻覚幻聴で病院を騒がせ、二度の脱走で終には入院を断られた過去のある姑。今度は顔のヘルペスで別の病院に入院したが、入院早々…