折り返し「久我さん、ここでお昼にしようか? もう小屋はすぐだし」私は石の上に腰を下ろした。久我さんは靴を脱いで、川の真んなかのほうまで行って顔を洗っている。私のほうを見た。「この水、飲んでも大丈夫ですかね?」「川上にテント場がないから、いいんじゃない……」私も川の水を両手で汲み、水筒にはポカリスエットの粉末を混ぜて水を満たした。13時。私たちは黒部五郎小舎に到着。小屋ではなく、「小舎」と知る。ベ…
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