【前回の記事を読む】詩集「村においでなさい」より三編

第四章 風が吹いて

逃げるのも悪くない

つらいことがあった

とてもつらくてどこかに逃げたかった

多くの人が夢中になっている

韓流・華流ドラマ

全く関心がなかったのに

弱気な自分の逃げ道に見始めた

逃げ道を通り過ぎ病みつきになった

ドラマでありながらつなげていくと

三つの国の時代が見えて実に興味深い

何時間でも見て ほぼ中毒! 

言葉も少しわかるようになった

ハングルで孫と会話をする

しつけや勉強の後「アルゲンニ(わかったね!)」と聞く

七歳の孫は「アルゲッソヨ(わかりました)」

三歳の孫は「アラッター(わかった)」と言う

華流ドラマの我愛称ウォアイニイ(愛している)の言葉が耳から離れない

はるか黄泉よみの国にいる君に我愛称

幾多の困難に立ち向かう子たちに我愛称

未来を見せてくれる孫たちに我愛称

元気をくれる友に我愛称

私を生かし続けてくれるみんなに我愛称

ドラマにはまりながら危機は脱し

新たなスタートが切れるようになった

中毒を脱しないといけないが時には逃げるのも悪くない