十月になって季節は秋になった。私たち三人は、それぞれ受験勉強に、毎日の日常生活に、仲の良い友情に時間を費やしていた。私たちは、いつものように三人でお弁当を食べていた。「二人とも聞いて。私、昨日、青空文芸社に、小説の原稿を送ったの」「ホントに?」「小説、三年生になっても書き続けていたの?」私は聞いた。「ええ。受験勉強の合間を縫って書き続けていたの。青空文芸社で新人発掘のための文芸コンテストがあって…
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