【前回の記事を読む】セラピストのスマホを勝手に見ようとする女性客。咄嗟に「やめてください」と言ってしまい…結果、オプションはすべてキャンセル。報酬は半分以下に…大西浩子。43歳。紺色のジャケットを着て、化粧は控えめだったが、爪先まできちんと手入れが行き届いていた。髪は低い位置でひとつにまとめられていて、話す前から、隙のない人だと思った。IT系の会社で管理職をしていると、浩子は淡々と自己紹介した。…
波乱万丈の記事一覧
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小説『毎晩3時間だけ開かれる、禁断の扉──大人の女性のための、激しく濃厚な恋愛作品特集』【新連載】雪川 かおり
「夫とは、もう何年もなくて」と言う女性…胸の丸みに沿って指を滑らせると、唇から押し殺したような声が漏れてきた。「我慢しなくていいですよ」と言うと、何かが解けたように…
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小説『わたる』【最終回】雪川 かおり
「千春、俺たち、大丈夫だよ」…葵の頭をそっと撫でると、葵がまた笑ってくれた。これで良い。この腕で葵を抱きしめている。それだけで、十分だ。
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小説『わたる』【第32回】雪川 かおり
難病で、出産直後に亡くなった妻…その日記が見つかった。妻が死ぬ直前に言い残した「娘の名前」の由来が分かり、声を殺して泣いた。
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小説『わたる』【第31回】雪川 かおり
妻を亡くし、ひとりで始めた子育て…助けを求められる相手は1人もいなかった。ダメ元で男性上司に電話すると、「俺に聞くな」と笑いながらも…
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小説『わたる』【第30回】雪川 かおり
妊娠禁忌の難病だったのに、妻は産んだ。そして死んでしまった。「申し訳ありませんでした」それ以上の言葉が出ない僕に、ご両親は…
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小説『わたる』【第29回】雪川 かおり
その時、機械の音が変わった。医師と看護師が一斉に動きだし、手術室の外に出され…どのくらい経ったか、医師が出てきて「最善を尽くしましたが…奥様は…」
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小説『わたる』【第28回】雪川 かおり
出産直後に妻が急変…「大丈夫だから。俺がいるから」と叫ぶと、妻は微かに目を細めた。笑おうとしていた。なぜか涙が出た。
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小説『わたる』【第27回】雪川 かおり
帰ると机に妊娠検査薬が…「できたみたい」と言う妻。動けなくなった。「嬉しい」とは伝えたが、病気のことが気がかりで…
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小説『わたる』【第26回】雪川 かおり
同棲を始めて、彼女がすぐ息切れすると気づいた。病院を勧めると「実は持病がある」と打ち明けられ…指定難病だった。「引いた?」と聞かれたが…
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小説『わたる』【第25回】雪川 かおり
彼女の髪をそっとかけ、そのまま耳裏に指を滑らせた。「溶けそう」と漏らす彼女…首筋を甘噛みすると、ビクッと身体を震わせて…
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小説『わたる』【第24回】雪川 かおり
年下の彼に何考えてるのか聞くと「あなたのこと」と…驚いて見ると、彼は目を逸らして…「好きなんだと思います」と告白してくれた
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小説『わたる』【第23回】雪川 かおり
気になっている職場の年上女性から「最近、表情が柔らかくなったね。なんかあったの?」と聞かれ…「あなたといるから」なんて言えなかった
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小説『わたる』【第22回】雪川 かおり
閉店後、2人きりの時に彼女が唐突に「君ってさ…」と…見抜かれていた。「話したくないならいい」と言われたが、気づけば打ち明けてしまっていた。
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小説『わたる』【第21回】雪川 かおり
バイトの年上女性と2人きりでの閉店作業が重なり、なんとなく一緒にいる時間が増え…ご飯に誘われて、そのまま…
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小説『わたる』【第20回】雪川 かおり
ネカフェ生活中、知らない老人が紹介してくれた「手取り17万。住み込み、賄い付き」の仕事。店に着いて、正直に事情を話すと…
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エッセイ『逆境へのドロップキック』【最終回】稲田 彰典
深夜の寝台列車で自分の上段へ戻るはずが、間違って女性のいる中段に寝転んだ。「キャー!」の悲鳴で乗客が一斉に飛び起きて……
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小説『わたる』【第19回】雪川 かおり
ネカフェの共有スペースで、隣に老人が来て「仕事、紹介してやるよ」と…その理由に息を呑んだ。渡された名刺を握り締め、涙が…
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小説『わたる』【第18回】雪川 かおり
所持金2千円。公園のベンチで寝ることに…深夜、警察に声をかけられた。家がないことを伝えると「気をつけて」とだけ…
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小説『わたる』【第17回】雪川 かおり
ベランダから見下ろして、「あっという間だ」と思った。でも思い止まった。その理由は、ベビーカーを押した若い母親の姿を見て…
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小説『わたる』【第16回】雪川 かおり
セラピストを辞めて半年。昼休憩中、スマホを見て血の気が引いた。【拡散希望・被害報告】と、僕のフルネームと写真付きの投稿が…