生い立ち編 「勉強こそが人生を切り拓くと信じて」

2.自我の確立 (神とは何か? 小学校5年生の出来事)

私は学校教育のお陰で私のビジネスがある。関西学院大学理学部の修士課程を卒業後、企業の研究部で仕事をしてきたが、大学の延長線上で研究開発の仕事をしてきた。

筑波大学博士課程を卒業後、翌年から「生命産業特論」を3年間筑波大学で集中講義(2単位)をさせて頂いた。

宇宙学者、生物学者、医者、スポーツ選手、芸術家、音楽家等々の特殊才能の持ち主の人は幼少時代にこれらの職業に興味を持ち強い意志を継続し大成功をした人も多い。

自我についてあまり語る人はいないが、多くの人が自我を育んだのではないかと思われる。自我は決して特定の人だけのものではない。

子供たちの自我を発展させれば子供は大きく育つと思う。知識の詰め込み教育よりも、自分の人生を考えさせる教育の方が大切ではないか。

その為には自分の人生について、考えさせれば良いだけの話だ。

3.勉強とは何か

父親は勉強をする必要はない、家の手伝いをしろと言う。学校の先生は宿題をしてきなさい。勉強をしなさいと言う。幼少の頃は親に刃向かえないので、先生より親の方針に従わざるを得ない。

中卒とか高卒の人でも大変な出世をする人もいるが、一般的には難しい。社会では東大とか京大等の難関大学の卒業生が色々な分野の重要ポストを押さえている。

小学校の高学年になると、何となく勉強ができなければ、落ちこぼれになるようなことを認識し始めた。このままでは私の人生は開けないと思い始めた。

それでは、勉強とは何か? 当時は学校で習う教科書を覚えることが勉強と思っていた。

それも間違いではないが、今は人類が長い時間を掛けて習得した知識体系を子供に教え込むことが教育と思っている。

科学、物理、医学、化学、生命化学、宇宙、地理、数学、歴史、音楽、語学、国語、体育等々の沢山の知識体系を学ぶことにより、本人は経験をしなくてもこれらの知識体系を習得できる。

さらに知識体系の習得は自然界の摂理を習得することにも繋がるので、我々に大きな力(神の力、宗教の神ではない)を与える。

特定の知識体系を深く学ぶことにより、この分野の専門家にもなれるし、一生の仕事にすることもできる。私も化学を学ぶことにより、化学の仕事で人生を築くことができた。