【前回の記事を読む】親は子供の成長を願うものだが、自分たちの儲けを得るのに必死であり、子供にも手伝いを強要する。今思えば児童虐待だが...

生い立ち編 「勉強こそが人生を切り拓くと信じて」

4.父との戦いと価値観の変化

生物部に立ち寄ると、T先生から〝彼女はいるのか〟と聞かれたので、いませんと答えた。高校生にもなって彼女がいないとはどういうことかと叱られた。

まさか彼女がいないからといって先生から叱られるとは思ってないのでびっくりした。先生は〝それではお前の彼女を作ってやろう。夢野台高校の学生なら、きっちりと付き合えるように話を付けてやる〟と言われた。

私は女性には疎い方で彼女ができたことはなく、中学校の時は片思いの人はいたが別の高校にいっているので、夢野台高校にはいませんと答えた。先生は仕方がないなと、がっかりされた様子で、君のお嫁さんは俺が世話をしてやると言われた。

私は冗談だと思っていたが28歳の時にT先生から嫁さんは決まったかと電話を頂いた。

有難い話ですがお見合いで、ほぼ決まっており、先生のお世話になれなかった。先生の本気度を知ることができた。

先生からは兵庫県の生物学会の会長になったのでお前も参加しろと誘われた。また、短期大学の教授になったので飲みに来いとか誘われた。私は会社設立等で超多忙な人生を送っており、御無沙汰ばかりしている。

2018年に社長を引退し少し暇ができたので、2020年の9月にシャインマスカットブドウを先生に送ったが住所不明で返送された。