大晦日はお祖父ちゃんとおばあちゃんは料理、お姉ちゃんは買い物係、僕たちはまたお兄ちゃんの子分になってずっと大掃除だった。みんなで正月準備をしている家族の雰囲気に、由美のテンションが上がって声が大きくなり、つい僕もつられて張り切っていた。千恵姉ちゃんが昼ご飯のとき「小さい頃のお正月は、大晦日に母が買い物をたくさんして、元日にはそれがお皿に並んでお雑煮食べるぐらいだったなあ」ちょっと寂しそうな言い方…
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小説『千恵ねえちゃん』【第17回】城 唯士
熊野神社へ家族六人で初詣に行く。誰も「いい一年だった」とは言わないけど、家族のおかげでたくさん思い出ができた一年だった。
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小説『千恵と僕の約束』【最終回】成田 たろう
「ママが倒れて、救急車で病院に運ばれた!」7回もかかってきた娘からの電話。今朝は、あんなに元気だったのに…死が頭をよぎった
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小説『岬 上巻』【第21回】まつはじめ
シラスから作られるシラスバルーンとアルミの複合品作り。何気なく言った製品に先方は大乗り気で…
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小説『千恵と僕の約束』【第20回】成田 たろう
抗がん剤投与のため体内にポートを埋め込んだ妻。空港のセキュリティーゲートも問題なし!二人で香港・マカオ旅行へ
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小説『標本室の男』【第17回】均埜 権兵衛
半身筋肉男は厭世的に呟く。「生きていることは幸運でもなく不運でもなく、ただそれだけのことだ」と。
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小説『岬 上巻』【第20回】まつはじめ
社内で聖域化されていた赤字続きの鉄鋳物部門。「鉄鋳物」から「アルミ鋳物」への転換を提案し、舵を切る
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小説『千恵と僕の約束』【第19回】成田 たろう
「これが最後の一生のお願い!」東京のマンションに引っ越しすることだけが生きる望みとなっていた妻
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小説『オヤジのチャーハン』【第5回】道葉 いち
「早く元気になって、おれの新生『生姜焼き』を食べに来てくださいよ」 しかし宮さんは、その後退院することはなかった...
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小説『岬 上巻』【第19回】まつはじめ
製造会社としての始まりは茶筒の製造。資材を使って製造を始め、戦後復興の波に乗る
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小説『ヒミツのレクイエム』【第22回】氷満 圭一郎
車に家族にマイホーム。満たされているはずなのに、なにか物足りない。失われてゆくものの存在に、気がついていなかったのだ…
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小説『千恵と僕の約束』【第18回】成田 たろう
「何かにすがりたい…」その一心で四国遍路を決意。僅か三日間で巡る健康祈願
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小説『奥会津の人魚姫』【第20回】西田 理酉
どんな女性にも愛憎の目的を達するための魔性の気質が備わっており、男の自分にはどうしても理解できない領域がある...
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小説『岬 上巻』【第18回】まつはじめ
アルミ鋳物に懸ける情熱だけはどこにも負けない!熱い思いに満足した顔でほほ笑む東大名誉教授
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小説『千恵と僕の約束』【第17回】成田 たろう
「えっ? これが気球? 想像していたのと全然違う!」娘の中学受験合格祝いを兼ねて家族三人で北海道旅行!
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小説『岬 上巻』【第17回】まつはじめ
東大名誉教授が工場視察。アルミ鋳物メーカー推薦リストに入れてもらいたい!入り混じる期待と不安
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小説『レッド・パープル』【第14回】そのこ+W
弾丸が撃ち込まれ、辺りに硝煙が立ち込めた。日本人の命がアメリカ兵の百分の一の値打ちもなかった時代、僕の日常は…
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小説『サイレントエース』【第7回】湯澤 明彦
「俺はもうだめだ。せめてこのメモを…」プロ野球選手を夢見ながらすい臓がんで亡くなった親友は、僕にノートを託して…
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小説『千恵と僕の約束』【第16回】成田 たろう
抗がん剤の副作用で頭髪の脱毛に。ウイッグを付けるようになり、娘のママ友と会うのを避けるようになった妻
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小説『岬 上巻』【第16回】まつはじめ
「何がご苦労さんなのか…」ニコニコしてこちらを見ていた駐車場係。まさか手形を割引拒否されていることを知っている?
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小説『千恵と僕の約束』【第15回】成田 たろう
「リンパへの転移が見つかりました」手術後三カ月で再発。五年生存率は十パーセント。涙を抑えることができなかった…