(俺の右手!)まっ先に確認したが、それはもうなかった。ただ手首には止血処理がしてあり、包帯が巻かれている。辺りを見回すと、自分の右手首を斬り捨てた侍が座っていた。「あんたか」ふん、やっぱ斬れなかったんだな。今どきの侍はみんなそうだ。助けられたことに感謝する気は毛頭なく、蔑むように鼻で笑った。意義は黙って巾着を逆さにする。少年の懐中にしのばせてあったものだ。中から数枚の小判と二朱銀が落ちて床に転が…
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