二〇一六年一月七日(木)「去年の春にね……」母が唐突に話を始めた。今日は身体の調子も気分も良いようであるが、それでも、このところ一日のほとんどを横になり過ごすようになっている。「玄関の前に大きな毛虫がぶらさがっていてね、それで、(アパートの)隣の部屋の人がホウキで叩き落としてくれたんだけど。そしたら、落ちた毛虫が、身体をよじって恨めしそうにお母さんをずっと見ていたの……。それが今も忘れられなくて…
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第19回】残間 昭彦
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第16回】残間 昭彦
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第15回】残間 昭彦
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エッセイ『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第18回】石塚 武美
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エッセイ『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第17回】石塚 武美
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第13回】残間 昭彦
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第12回】残間 昭彦
「心の財だけは来世へ持ち越せる」迫る死を覚悟した母の境地
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エッセイ『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第16回】石塚 武美
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エッセイ『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第15回】石塚 武美
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第9回】残間 昭彦
いくらお医者さんでも息子でも、わたしは恨むからね……