転げて悶える田所に、にっこりと告げる。田所は引きつった声を上げ、尻もちで後ずさりをした。「た……助けてくれ……。殺さないで……っ」抵抗する気力は失せ、すでに虫の息に見える田所を、雪子は手際よく縛り上げ、叫び声をあげられないように猿ぐつわを噛ませた。簡単には殺さないつもりだった。ショック症状を起こさないように、用意しておいたアドレナリンを静脈に注射する。 予想どおりすぐに膝をついた田所に、雪子は拍…
アウトサイダー文学コンテストの記事一覧
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小説『魂業石』【第9回】内海 七綺
「私が殺したいのはあなたですよ。心当たりないですか? 当たったら殺すのをやめてもいいですよ」…余興は楽しまなければ。
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小説『魂業石』【第8回】内海 七綺
家の中に侵入すると、ごみ袋やガラクタだらけ。テンプレすぎて笑ってしまう。人間というより蛆虫だ。おあつらえ向きの夜ね。
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小説『魂業石』【第7回】内海 七綺
行方不明になった老人は、市役所に「ご高説」を垂れる「常連さん」「有名人」だったようだ。いずれにせよ …
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小説『魂業石』【第6回】内海 七綺
「こんばんは。強盗じゃないですよ。これから、生きたままあなたを××します。」――迷惑爺さんが自宅でうたた寝していると…
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小説『魂業石』【第5回】内海 七綺
「偉いわねぇ、本当にいい子ねぇ」傷つけられても笑っている人間が“いい子”だなんて、ものすごい価値基準だ。
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小説『魂業石』【第4回】内海 七綺
蜂駆除業者を呼べと言っても「お前らがやれ!税金泥棒!」と怒鳴り散らす茹でダコ。ついに肩を突き飛ばされ、がしゃん、と…
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小説『魂業石』【第3回】内海 七綺
遺骨からダイヤを生成する? 人の体を使ってこんなにも美しい宝石が生み出せるなんて…もっと近くで見たい、触れてみたい。
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小説『魂業石』【第2回】内海 七綺
父が病死し、一人暮らしの母。リビングは腐海の森で、足の踏み場もない。腹が空いていたのか、私が作ったパンをムシャムシャと…
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小説『魂業石』【新連載】内海 七綺
沼のような目でこちらを覗くおじさん…通り過ぎようとしたら、ランドセルにかけた給食袋を引っ張られ、後ろから口を塞がれた。
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アウトサイダー文学コンテスト 大賞受賞作『魂業石』1月25日連載開始!
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小説『高校生SM 』【最終回】大西 猛
「じゃあ、叶えたいことでもいいよ」あの人との距離を縮める二度とないチャンス、逃したら一生後悔するだろう。必死に考え......「海に行きたいです」
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小説『高校生SM 』【第14回】大西 猛
私は神に祈る気持ちでチョコを差し出した。「食べたら感想聞かせてください」味ではなく、自分の気持ちに対する感想を。
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小説『高校生SM 』【第13回】大西 猛
あの人にチョコを渡すのは私一人で、あの人の魅力を知っているのは私一人。他の人にはチョコをあげる資格はなかった。それがあるのは私だけだった。
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小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ 』【最終回】ホエラニア
本当にこのまま弱っていくんじゃないか…不安に駆られた僕が話しかけ続けると、お前はふと顔を上げ、「あのさ、」と…
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小説『高校生SM 』【第12回】大西 猛
「じゃあ、気をつけて帰ってね」...それは一人で帰れという意味だった。あの人に触れられたら、簡単に燃え尽きてしまいそうだった私の体は一気に冷たくなった。
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小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ 』【第12回】ホエラニア
「少し、しゃべ、るよ」酷い怪我のまま、配信に来た親友。笑っているけど、僕には、それが本当に笑顔なのか分からない。
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小説『高校生SM 』【第11回】大西 猛
見つめながら、触れたいという不思議な感情が芽生えた。あの人の体に、頬に、髪に、唇に。緊張感のない弛緩しきった肉体は、無警戒な心そのものだった。
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小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ 』【第11回】ホエラニア
お前がいない、二週連続の一人ぼっち配信。視聴者から、心無い者による危害を疑う声が上がる。その時、玄関で物音がして…
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小説『高校生SM 』【第10回】大西 猛
私と先生の間にはガラスのように見えない、高い壁があった。どんなにあの人のことが好きだからといって、付き合うことはできない。近づくには限界があった。
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小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ 』【第10回】ホエラニア
「構ってちゃんとか嫌いなんだよ。ほっといて欲しいなら一生そうしてろ」足音を荒げて部屋を出たが…あれ?違和感。あれがない。