七片倉久米介と名乗った幼児が、実は真田左衛門佐どののご二男であることを知る者は、伊達陸奥守さま以外はお殿さまと重綱さま、阿梅姉妹とわたくし、そしてお供の二人だけだという。絶対に他に知られてはならない秘密であった。どこでどう間違って公儀の耳に届かないでもない。残党狩りは七月のお布令をもって終わったそうだが、大八君が姓も名も変えて生きるということは、単純にお布令だけを信じてはならぬ、ということなのだ…
戦国時代の記事一覧
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