それはそうだろう。そのまま燃え盛る家の前で立ち止まっていたら、犯人も火事に巻き込まれる危険性がある。何より犯行を疑われてしまう。なかなかうまい具合に犯人につながる話は聞けそうになかった。「もうひとつだけ、いいですか?」「なんだね?」男性はあずみたちに目を向けた。「一か月前の火事のときは、火の不始末が原因だったようですが……」「うむ、そう聞いている」男性の表情は更に曇った。前回の火事については、人…
ミステリーの記事一覧
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小説『善悪の彼方に』【第10回】叶浦 みのり
亡くなった父の知人がぽつり、ぽつりと語りだすかつての思い出 男性は帰るそぶりも見せず、話をつづけた
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第4回】萬野 行子
トップアスリートへ近づくにつれて生活は不自由に… 食事、サプリメント、ドーピング、競争が生み出す緻密な管理体制
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小説『彼のために人を焼く』【第15回】暮山 からす
住宅街にある借家で朝早くに火事が。火だるまになって家から飛び出てきた夫。そしてそのとき家にいなかったという妻
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小説『刑事狩り』【第8回】人見 謙三
飲みっぷりのいい女性部下は刑事課を変えようという課長の思いに「みかけによらず熱い人なんですね」と驚き…
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小説『奥会津の人魚姫』【第19回】西田 理酉
確証のない仮説に悩むばかり…別れ際にうつむく優しい少女が他人を陥れるのだろうか
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小説『レッド・パープル』【第13回】そのこ+W
戦後見かけることの少なくなった瀟洒な邸が火災。恋人を父に奪われた息子が父を恨んで殺し、家に放火!?
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小説『虹色の魂』【第2回】青居 蒼空
仲の良い母と父は僕が生まれてからもっとラブラブに。母が僕を抱きしめると「俺も俺も」と焼きもちを焼く父
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小説『ファミリーゲーム』【第15回】南武 和狐
「冗談と本音をわきまえたらどうなの」ふとした会話はいつの間にか言い争いに…
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小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【第2回】叶浦 みのり
あれだけ意気込んでいたのに、どうしたのだろう……。微かな違和感と共に始まる新学期
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小説『ラーゴ 』【第2回】そのこ+W
アンナ先生の家…。ストレーザの湖畔に建つ解放感あふれる別荘で過ごすイタリアの夏
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小説『シウカラ』【第2回】山田 光美
創業650年で30店舗もあるにも関わらず、自社サイトがない老舗和菓子店。このお店の社長からHP制作の依頼があり…
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小説『白川郷―聖なるものの村―』【第19回】遊座 はるか
なぜ秘境に豪邸が建つのか…合掌造り、その豪華な建築に隠された家族と村の歴史
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小説『第三のオンナ、』【第19回】椎名 雅史
私がいたと嘘をつく目的は何かと聞いたら「みんなに嫌われてー、最終的に先輩が死ぬことですかねー」と言われ…
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小説『善悪の彼方に』【第9回】叶浦 みのり
住宅街にあったお地蔵さんにお参り中話しかけてきた男性は亡くなった友人の父親の知人で今回の火事の通報者!?
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第3回】萬野 行子
育成選手となり親元を離れ転校してトレーニングセンターへ通う日々
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小説『彼のために人を焼く』【第14回】暮山 からす
一様に目撃者が証言する「ツキシマツバサ」この火事は事故なのか事件なのか?
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小説『刑事狩り』【第7回】人見 謙三
県警のエースは初の味方となる女性部下に情報収集を頼み着任前祝いとして…
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小説『奥会津の人魚姫』【第18回】西田 理酉
死んだ娘に掛かっていた6000万円の保険金…。双子の片割れにはアリバイがあった。
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小説『レッド・パープル』【第12回】そのこ+W
分家と立場が逆転…。だが、嫌がらせをしてきた男が死んでいるのが発見された
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小説『虹色の魂』【新連載】青居 蒼空
「光は俺に似て二枚目だなあ」「うん、お父さんも僕に似てかっこいいよ」