暢気な苦笑が聞こえる。「最初からそんなにつけたら、ほら、もうほとんど残ってないじゃない」国生の皿のタルタルソースは、あと三割ほどしか残っていない。「もう、誰に似たんだか……」母は自分のタルタルソースを、半分ほど国生の皿に移した。「ほら、何か言うことがあるんじゃない?」「お母さん、ありがとう!」満面の笑みで答えると、米粒が口から勢いよく飛び出した。「いい返事だけど、お行儀悪い。食べてるときは喋らな…
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小説『赤い大河』【第19回】塚本 正巳
「どれだけ能力を持っていても、その力を自分のためにしか使わない人は、絶対に幸せになれない。...最後には周りに誰もいなくなっちゃう」
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小説『赤い大河』【第18回】塚本 正巳
息子にとっては突然の引っ越し。新しい家族が増えると伝えると息子は「偽者のお父さんならいらない。おじじがいるし」と言い......
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小説『赤い大河』【第17回】塚本 正巳
小学校から家に帰ると部屋は散乱していた。意を決して部屋を進むと口をへの字に曲げ、床ををにらみつける女性の姿が......
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小説『赤い大河』【第16回】塚本 正巳
配られたカードを反す時、同居かそれとも自由か、二人の運命が決する。彼女の手がカードの淵にかかり、未来が決まる瞬間――。
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小説『赤い大河』【第15回】塚本 正巳
突如挑まれたバカラの勝負。「負けたら彼女の世話係、勝ったら......」男として勝負を降りることは出来ない。
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小説『赤い大河』【第14回】塚本 正巳
「それより、どうしてこんなところで働いてるの?」素直な疑問だった。彼女にとっては大切な場所を軽んじてしまった。
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小説『オレンジ病棟』【最終回】朝丘 大介
病室に入ると、窓ぎわのベッドに座っていた水色のパジャマの中年男がにっこりと笑いかけてきた。和やかなムードの中…
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小説『赤い大河』【第13回】塚本 正巳
違法カジノが警察に相談? 「どうせなら、もっとましな嘘をついたらどうだ」 店で暴れる男の最後は......
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小説『赤い大河』【第12回】塚本 正巳
ゲームが進みチップが積み上がる頃、違和感を感じた。ふとあたりを見回すとその正体はすぐに分かった。「お前、何かやってるだろう」と男は言いだし―。
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小説『赤い大河』【第11回】塚本 正巳
「すぐに、気づいてよ」丁寧にひかれたアイラインとおろした髪の毛。食堂で出会った「陰気な女」のアルバイト先は......
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小説『哀瞳のレムリア』【第8回】岩下 光由記
大虐殺・民族浄化・強制移住で人口の90%を抹殺。人間ではなく「狩りの対象」。アメリカやオーストラリアで起こった白人の入植
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第11回】ホモ・サピエンス
屋内から炎が上がる中、ブロック塀をやり過ごし、玄関を開けて中に入ると「助けて」という女性の声が、はっきりと聞こえてきて…
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小説『赤い大河』【第10回】塚本 正巳
スリーサイズを聞いた女性からの誘いで、バイト先のカジノバーへ向かう二人。そこは物騒な噂が絶えない区画で、危険な香りが漂い…
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小説『メグ動物病院』【第10回】後藤 あや
「こんな料金でいいんですか、今までのお医者さんは…」と言おうとしたら、イケメン獣医は「この料金、むしろぼったくり」と…
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小説『リストラおやじ、アイドルになる』【最終回】椎名 雅史
「何コソコソ見てるの」――妻にバレた!嘘を突き通すか? 考えていると、妻がきつい表情で「ひとつ忠告しとく」と…
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小説『フェイス⑤』【第8回】ゆきもり りょう
【マンガ】何これ…私、〝あなたの愛人〞!? おもしろいじゃない
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小説『オレンジ病棟』【第18回】朝丘 大介
ちょっとだけならバレない。病院の敷地を抜け出してコンビニへ向かう…看護師「見ていないようで、結構みんな見てますからね」
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小説『哀瞳のレムリア』【第7回】岩下 光由記
ネイティブアメリカンの末裔の儀式に参加。年老いた女性から「誇り高い勇者の民の末裔ね」と言われ…
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第10回】ホモ・サピエンス
直球で堂々と真っ向勝負するのが最高じゃ。後悔したり、臆することなく闘うのが、最も美しいのじゃ。
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小説『赤い大河』【第9回】塚本 正巳
今の打ち解けた雰囲気なら冗談で済むかもしれない…。「ところでさ、スリーサイズいくつ?」と、さりげなく呟いてみたところ…