その宿は彼女から聞いていた通り、リシケシのバザールから道を一本隔てた所にあった。敷地の中央にある広場と、水飲み場を囲むように、コの字型に三棟の建物が立っている。石造りの建物の雰囲気から、ダラムサラと呼ばれる巡礼宿かもしれない。まだ巡礼シーズンには間があるためか、人の気配が感じられずにひっそりとしている。正面の建物の部屋から、インドの弦楽器シタールの音が聞こえる。ここがその日本人のいる宿なのだろう…
インドの記事一覧
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「落命の危険があっても、わたくしには遣り遂げたいことがあるのだ」
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小説『ブッダの微笑み』【第5回】黒坂 和雄
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朝の4時半、ルンビニーのホテルで聞いた「僧侶の声と太鼓の音」
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小説『ブッダの微笑み』【第3回】黒坂 和雄
24時間の遅れは勘弁…日本では考えられない、インドの交通事情
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小説『ブッダの微笑み』【第2回】黒坂 和雄
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